中性子線は光子(X線やγ線)同様、電荷のない(電気を帯びていない)粒子線ですが、物質との相互作用は光子とは少し異なりますし、鉛で防護できないなどの特性をもっています。 つまり、単に非荷電粒子線の1つとして光子と同様な考えてはダメということです。 そこで今回は、中性子線と物質が起こす相互作用から防護方法についてまとめてみたいと思います。
国家試験の問題にかなりの確率で出題される手と足のレントゲン写真。(手だけでここ10年で4回以上)対策に覚えるべきことをまとめてみました。 スポンサーリンク 手のレントゲン解剖 手の画像問題で最も出題頻度が高いのが、解剖名に関するもののようです。特に、手根骨名や関節名などややこしくなるものが多く、結構意地悪な問題な気がしますが、出題される以上、覚えなければなりません!!まずは、復習をしてみましょう。
放射線防護イコール鉛さえ身に付ければいいと考えてしまっている方は多いのではないしょうか。 鉛は放射線防護の代表的な材質ですし、実際にX線の遮蔽に病院で使われているのをよく見るほどです。 ただ、電子線の場合、鉛では遮蔽どころか逆効果になるケースがあるので注意が必要です。 そこで、今回は電子線の相互作用を復習しつつ、「なぜ電子線の防護には鉛が使用できないのか?電子線の防護には何を使用すればよいのか?」についてまとめてみたいと思います。
化学シフトは、信号抑制法のように有効に使用できる場合がある一方で、アーチファクトの原因となるため、重要な要素です。 なぜ起こり、画像にどのような影響を与えているのかなど簡単にまとめてみたいと思います。 スポンサーリンク バンド幅・・・ については、以前にもまとめたのでそちらも参照いただければ幸いです。
いまや、X線は病院の検査だけに限らず、土壌の非破壊検査、空港の荷物検査など様々な場面で使われ、当たり前のようになっています。 でも、みなさんは知っているでしょうか? X線とは自然と発生する放射線ではなく、人口的に発生させる放射線なのです。 今回は、X線とはどうやって発生させているものなのかということをまとめてみたいと思います。
病院でレントゲンを撮る仕事をしていると、よく聞かれることがあります。 それは・・・ 「CTとMRIってなにが違うの?」 「CTとMRIではどっちがいいの?」 などです。 この質問は、医療施設にいる事務の人や、医療に関係ない親や友達などホントに幅広く聞かれている気がします。聞かれるタイミングは、みなが検診や身体に不調が現れて、いざ病院に行こうと思っているような時みたいですが、こうもよく聞かれる質問とは。。。
正直なところ、CT部門に配属され、業務を覚え始めて間もない頃、『ビュー数』なんて言葉にウンともピンとも反応できませんでした。 大学の授業で習った覚えもないですし、CTの本を読んでも書いて有ることすら少ないように感じます。(書いてあっても重要と思わず飛ばしていたのかもしれませんが・・・) それでも、普段の業務や研究会、勉強会など様々な場面で『ビュー数』という言葉がでてくるので、そこで初めてビュー数という意味はわからなくても言葉を知ったような気がします。
最近のCT検査に置いて、造影剤は欠かせないものになっています。 血管系の病気や腫瘍の良性か悪性の判断にガンの転移の有無、手術前に血管走行の確認など用途は様々です。 でも、ふと疑問に思いませんか。 造影剤はみんな同じ量が使われて検査しているのか・・・と。 身体の大きい人もいれば、子どもようにちいさい人がいるようにどうやって調整されているのでしょうか?!
MR撮像時間は位相エンコーディングのステップ数にかなり依存いています。位相方向の画素数を大きくするほどに、撮像時間は長くなっていくのです。 そんな撮像時間を短縮する1つの方法に、位相エンコーディングステップ数を減らす方法があり、パラレルイメージング法がそれに該当するのです。 そこで、今回はパラレルイメージング法についてまとめてみたいと思います。
CT画像といえば、輪切りの画像が有名です。確かに、撮影時は有名な輪切り画像しか見られないのですが、それだけではないのです!! CT検査では、体の情報を3次元的に収集するため、撮影後には輪切り画像だけではなく、縦切りや斜めからといった、様々な角度から切ったような画像を作ることが可能です。 それが、MPR(Multi