診療放射線技師は、年々飽和状態になり、就職難になりつつあります。
「どこでもよい」、「選ばない」という条件であれば、必ず就職先は見つかるとは思いますが、どんな方にも希望というものがあって当然です。
しかし、何も対策をしない、戦略もないとなれば、希望した条件での就職は難しくなるでしょう。
そこで、病院就職に向けての対策内容を独自にまとめてみたいと思います。
個人的な考えも含まれるので、参考までに。。。
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対策➀学校選び
現在、診療放射線技師の養成学校は増加傾向です。
この傾向は、大学に顕著に見られ、逆に、専門学校は減少傾向(閉校)にあるのです。
この理由は、診療放射線技師の養成大学が増加したことで、【大学卒】という肩書が当たり前になってきたからです。
専門学校を卒業して、同じ診療放射線技師という国家資格を取得したはずなのに、希望した就職を叶えることができないという現実が少しずつ生まれてきたのでしょう。
ネット社会となった今では、そんな情報が拡散しやすいですから、有名でない専門学校は、入学者数も減少し、経営も難しくなるのだと思います。
なので、『診療放射線技師になりたい!!』と思うのであれば、必ず大学に行くべきでっす。
では、どんな大学に行くべきなのか?
実は、この選択もとても重要です。
診療放射線技師資格を取得できる大学ならどこでも良いとは言えないのが現実だからです。
私は、なるべく偏差値の高い大学に行くのをお勧めしたいと思います。
『当たり前じゃん!!』『結局、学力社会なの?』と思うかもしれませんが、その通りなのですからしょうがありません。
もし、学校なんて就職しちゃえば、関係ないじゃんと思っているならそれも間違いです。
どこの学校でどのくらいの成績で卒業したのかというのは、それこそずーーっと何年も何年も言われます。
言われても、気にしなければ良いと思っていても、ことあるごとに学校で学んだことなど、共通点が多いメンバーが集まりますから学校の話は避けようがありません。
そして、雇用する側の病院では、どの大学から入職した人が優秀で、貢献してくれているのかいう印象を持ち続けるものです。(一般企業も同じかもしれませんが)
そのため、以前就職した卒業生が優秀で良い印象を与えている場合、その病院は『また、同じ大学からの卒業生を採用しよう!!』となるケースも少なくありません。
これは、ある大学には募集が来るのに、他の病院には募集が来ないといったことにもなるので、もし就職したい病院があるという場合は、目指した大学から、その病院に就職した卒業生がいるのかいないのかをオープンキャンパスなどで質問するといいでしょう。
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学校入学は?
医療系の学校というのは、他の学部に比べ、必修科目が決まっているため、その授業を選択するだとか選択する機械があるのは1年次だけです。(もちろん専門学校にはありません。)
さらに、2年次からは専門科目が容赦なく増え、実験とレポートの日々が始まるため、急に忙しくなるイメージを持つ人も少なくありません。
でも、どんな状況であろうと、私個人的には、勉強することはもちろんなのですが、大学生活は楽しく過ごすことをお勧めします。
できれば授業以外の何か一つを4年間やり通すとより良いでしょう。
なぜなら、診療放射線技師として病院に就職すると、周りが医療関係者しかいなくなり、医療業界は狭い世界なので、新たな出会いや楽しみを見つけることが難しくなるからです。
と、少し横道にそれてしまいましたが、学校生活は楽しむことと勉強が大事になります。
これにももちろん理由があります。
これは、診療放射線技師という職種は、前提として、誰もが国家資格を持って働くため国家資格合格というのがあるため、卒業時にはほとんど理解の程度が違うかもしれませんが、一定以上の学力を持っているという証明を持つことになってしまうからです。
つまり、卒業時はみな似たり寄ったりじゃんと思う人もいます。
なので、その人物の頑張りを評価するうえでは、学校の成績というのが重要となってしまうのです。
それが、その人物の頑張りというものになります。なので、書類選考をしているような病院では成績が良くないと、面接すらしてもらえないということも珍しくありません。
では、成績が悪かったらダメなのかということになるのですが、そうではありません。
それ以外に突出したものがあれば、良いと思います。
具体的なものでいえば、英会話ができるといった感じでしょうか。
現在の診療放射線技師の問題点の一つは英語です。
大学が増え、高学歴が当たり前になってきたのですが、医師などにくらべ英会話ができる技師はまだまだ少ないです。
しかし、訪日観光客が年間2000万人を超えるかもしれない今の日本では、病院に外国人が来る日も少なくありません。
なので、英会話できる人材というのは、どこでも需要が高いです。
また、診療放射線技師の学会や論文では英語を取り入れようとする動きが高まっています。
みんな英語できないから挑戦して、英語で学会をするのを当たり前にして、国際発展させようとしているのです。
こんな流れから40~50歳代のおじさん技師たちですら、英語の再教育を頑張り始めたなんてことも珍しくありません。
なので、初めから英語が得意というのは、どの病院からも引く手あまたといえるかもしれません。
それほどまでに重要なスキルとなっているので、もし時間があるのであれば、頑張ってみると希望通りの就職が叶うかもしれません。
対策➂実習先
学校生活では、もう一つ考えておかねばならないことがあります。
それは、3、4年次(学校によって行う学年が異なります)にある、病院での臨床実習先です。
一部の大学病院など大きい病院で学生の臨床実習を受け入れている病院の一部には、臨床実習時にこの病院に来たのかということを重要視するとこがあります。
病院によっては、臨床実習に来ていない学生は、採用しないという方針まであるくらいです。
なので、就職したい希望の病院があり、実習先として選択できる場合には、必ず行くことをお勧めします。
例え、そんな方針がない病院であろうと臨床実習に来ていたということを、志望理由などに利用できるので損なことはないはずです。
ただ、単位だけのためではなく、就職も考えての実習になるので、緊張しやすくなるかもしれませんが、頑張るしかありません。
もし、実習先にないからダメなのかと思ってしまうかもしれませんが、病院見学は行っているケースがあるので行っておくといいかもしれないですね。
学校生活中にこれほど突き詰める必要があるのかと思う方もいるかもしれませんが、希望を叶えるためには少しの頑張りは必要だと思います。
それでも、ただ辛いだけの学校生活はしないほうがいいでしょう。
個人的には、後にネタになる程度に線引きして頑張るのも一つの手だと思います。