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子どもの体調は変化しやすく、心配になることが多いです。   時には、病院に行くことも多いのではないでしょうか?   医師たちは子どもの診察に際して、被ばくのあるレントゲン検査を進めることはなるべく避けています。   ですが、触診や超音波検査など、色々な検査をしても分からない場合や骨折などは、やはりレントゲンが必要になります。   ただ、レントゲンを撮影するにしても、子どもたちは大人とは違い、動かないでといっても聞いてくれるわけもなく意思の疎通ができないこともあります。   特に、乳幼児となれば、普段と違った環境からか泣き出し抵抗されることもしばしばあります。   それでも、検査を行う場合にはどうやって検査をしているのかまとめてみたいと思います。 スポンサーリンク 乳児の場合(0~1歳) こんな言い方をすると、ひどいかもしれませんが、このくらいにの歳の子であれば、抵抗されても問題がないことが多く、人手がありさえすれば検査が出来ます。   とは言っても、撮影するためには、体制を整えたり、撮影中に動かないように工夫する必要がありますので、紹介します。   ➀固定具を使う レントゲン撮影では、子どもの撮影手技を安全に的確に行うために固定具を使う場合があります。 固定具をネットで検索すると・・・ “ Pigg-O-Stat”というらしいが・・・ というものが紹介されていますが、こんなの使っている病院を見たことがありません。 確かに固定できるし、邪魔になる腕も挙げられているし、胸部レントゲンを撮るのは問題なさそうだけども・・・使う病院があるのか謎です。 使っている病院があったらぜひ教えていただきたいです。   では、実際にはどんなものが使われているのか?   寝た状態から立った状態にできる うん!!これがよくみる撮影固定具です。起き上がった状態でも撮影できる優れものです。   使い方は、頭の位置を合わせ横から板ではさめておでこにはバンドをします。   そのあと、自転車のサドルのようなところにまたがらせるようにお尻の位置を合わせ起き上がった時にお座りができるようにします。 そのうえで、両手をバンザイしてもらい、関節部分をマジックテープで止めたら、身体全体を覆うようにネットで固定していきます。 最後に固定台の裏に、レントゲンフィルムをセットしたら完成です。 すると、びっくり!! あたかも立っているような状態で撮影できるのです。 こんな感じ たまーに、網ネットが破れ、時に落ちてしまわないか不安になりますが、きちんと固定していれば落ちることはありません!!意外としっかり固定されています。 固定しているときは、それはもう凄いくらい泣かれますが、起き上がった時にびっくりするのか、泣き止むことも多いのです。その瞬間の赤ちゃんがかわいい。 ただ、撮影風景は、わかっていても衝撃的でドキドキするものなので、両親の見ている前ではやりづらいかもしれません。 ぼくも先輩と初めて使って撮影したときは、本当に大丈夫なのか不安でたまらなかったのをよく覚えています。 ➁押さえながら撮影する 他には、シンプルな方法ですが、人の手で押さえながら撮影することもあります。   撮影台の中には、子どもを裏から押さえられるように、鉛の入った衝立がついているものがあるのです。   そこに医師や放射線技師、親のいずれかが入り、撮影の間だけ子どもには我慢してもらう方法です。   ただ、撮影中は泣かれるので、押さえるので精一杯になります。そのなかで、首まで押さえるのは難しいため、首が垂れてしまうような生後間もない子ではできません。 首すわりができるような生後4か月以降の子どもが望ましいでしょう。  …

体調に異変を感じた時、ケガをしたときなどに病院に行くと、結構高い確率でレントゲンを撮影します。   でも、今まで経験がないと、少し不安になるものです。そこで、今回はレントゲン撮影の受け方についてお伝えしたいと思います。 スポンサーリンク レントゲン撮影とは? そもそもレントゲン撮影とはなんなのか? レントゲン撮影は他にも、X線写真や一般撮影など別の表現が使われていますが、基本は同じです。検査は、X線を発生するX線管球と検査対象を通過したX線を受け取る(検出)検出器(フィルムやカセッテと言われることもある)によって撮影を行います。   X線が通過しやすいものほど(肺など)黒く、通過しにくいもの(骨や金属など)ほど白く写る特徴があり、その濃度の変化によって病気やケガを診断することができます。   検査対象は頭から足先まで全身撮影できますが、頭部領域では、最近はCTやMRIなどのほうが有用性が高いと言われ、検査数は少なくなっています。   検査目的によっては、同じ部位を撮影するにしても、正面からや横から、斜めから見た写真を撮ることが多く、検診などを除けば一枚の撮影で終わることが少ないでしょう。下に一般的なレントゲン写真を載せます。左が胸部、右が足です。     スポンサーリンク 検査を受ける時には? 検査工程は大きく分けて3つです。   検査準備をする⇒撮影を行う⇒身支度を整え帰る   と簡単なのですが、順番に見ていきたいと思います。   ・準備 一般的なレントゲン撮影では、前日や当日の食事制限などはありません。準備する必要があるとすれば、着替えやアクセサリー類の取り外しになります。どこまで着替え、準備する必要があるのかは、検査部位よって異なりますが、検査部位には障害になるものが、なにもないことが一番です。   この障害になると思われるものには、検査を担当する技師によって考え方が微妙に変わってくるのですが、要は画像上に写らなければ問題になることはほとんどありません。ということで、写ってしまうもの、取り外さないといけないものを部位ごとに紹介します。   頭部:髪留めなどのヘアピン、入れ歯、ピアス、イヤリング   頚部:ピアス、イアリング、ネックレス、長い髪の毛(上にまとめる)   胸部:ブラジャー、ネックレス、洋服のプリント、厚手の上着、服のボタン、髪の毛(上にまとめる) (胸部の撮影時は、薄い無地のTシャツが一番シンプルでわかりやすいです。)   お腹:ブラジャー(ワイヤーやホック部分が写る)、ズボンのチャックやボタン   肩:湿布、タンクトップ等のひもを調節するアジャスター   腕:厚手の服   手:時計、指輪、ネイルアート、リストバンド 花柄のネイルアートをしていると、画像に花が咲いていることがあります。   足:足のバンド、ズボンの裾、ガラモノ靴下   これらを取り外し、検査部位に影響がないようにします。取り外しが難しいものは、身に付けないほうがいいでしょう。   それども・・・ある程度”見た目”は大事ですので、オシャレをしたいと思うかもしれません。   そんな時は、少し手間でも病院の検査着や別に検査に支障がない服をもっていき、来院するといいでしょう。着替えたくないと言われると、困られてしまうとは思いますが、素直に着替える覚悟があるならば問題はありません。   面倒な着替えは、病院側に迷惑を掛けてしまうと思ってくれる方は、検査後にはレントゲンの画像の調整や次の準備に時間がかかるので、気にしなくてもいいでしょう。   ・撮影時…

最近はMRI検査は一般的になり、高性能な検査で被ばくもないため需要は高まっているかもしれません。   ただ、特殊な検査であることは確かであり、注意が必要でもあります。   時には、受けることが出来ない方もいらっしゃるはずです。   MRI検査を担当している技師の中には、検査を行う上で一番大事なことは聞かれると、 「安全にやり遂げることだ」   という人もいるくらい危険性を孕んでいる検査でもあるのです。 今回は、安全にMRI検査を受けるためにというテーマとも言えます。 スポンサーリンク MRIとは? MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)とは、強力な磁石が入った装置を使い、磁場と電波を利用して、身体のあらゆる断面の画像を得る検査のことです。   人の体の70%は水分であり、水分に含まれる水素原子がもつ弱い時期を強力な磁場でゆさぶり、原子からでる電波を画像しています。   MRI装置は外部からの電波や内部からの磁場をシャットアウトするために厳重な部屋に設置されており、患者さんは狭いトンネルに入って検査をします。 スポンサーリンク 検査前にチェックすること MRI検査は、強力な磁場が発生する特殊な環境下で行う検査のため、制限や注意すること、事前に準備することがあります。場合によっては、検査を受けることができないこともありますので、自身でも検査前にチェックすることをおススメします。   また、金属のものを検査室内に持ち込むと、装置に吸い寄せられ吸着し、検査自体行えなくなる恐れがあります。人がケガをしたり死亡するケースもあるため、事前の準備はとても重要になります。   ●検査を受けることが出来ない場合 ・心臓ペースメーカを使用している 故障する恐れがあります。現在はMRI検査に対応したペースメーカもありますが、事前に調整が必要であり、普段使っている状態では故障する恐れがあることには変わりありません。   ・人工内耳を埋め込んでいる 破損する恐れがあります。   ・可動型義眼を装着している 破損する恐れがあります。   ●検査を受けることができるか確認が必要な場合(場合によっては検査できない場合) ・脳動脈の手術を受けて金属クリップを入れている 最近のものはチタン製で、ほとんど場合で検査可能です。しかし、古いものの中には、磁石に吸い寄せられるものもあり、血管内で動く恐れがあります。 その場合、MRI検査が引き金となって、脳血管を傷つけて出血することもあるため、20年前など古くに入れた場合は、材質を確認する必要があります。   ・金属製の心臓人工弁を入れている これも材質の確認が必要です。   ・ステント(冠動脈ステント,動・静脈ステント,胆管ステント など) 通常,留置後6~8週間経過していれば,MR検査は可能です.ほとんどの冠動脈ステントで,2006年4月以降,留置後翌日から検査可能なものが認可され使用されています. まず問題はありませんが,検査予約時,医師に確認しておくと安心です.   ・その他の金属を体内に入れている 大体は検査可能ですが、材質の確認をしておくと検査時にアタフタすることもなくなります。   ・妊婦または妊娠している可能性がある場合 妊娠4か月未満の場合は、胎児への安全性が確認されていないため検査できません。 それ以降は、医師と相談の上で検査を行うといいでしょう。  …

バリウムは消化管のどこでも使われる造影剤ですね。   バリウムで受ける大腸検査のことを「注腸検査」・「バリウム注腸」と呼びます。   この検査は、内視鏡の進歩やCTやMRIの進歩によって年々減少傾向にあります。   実際、厚労省の発行している大腸がん検診ガイドラインでは、精密検査では「全大腸内視鏡検査を進める。しかし内視鏡が困難な場合は注腸とS字結腸内視鏡の併用とする」とあります。   ただ、このブログは放射線検査について述べていくものなので、こんな歴史のある検査を触れないわけにはいかない!!と思うので、   今回は注腸検査がテーマです。   スポンサーリンク 注腸検査とは? そもそも、注腸検査がどんなものなのか説明しましょう。   注腸検査は、チューブを肛門から挿入し、そこからバリウムと空気を注入してレントゲン撮影する検査のことです。   大腸ポリープ・大腸ガン・潰瘍性大腸炎・虚血性大腸炎・クローン病などの病気を見つけることができます。   この注腸検査の長所は大腸全体を身体の外から観察できるため大腸の形態変化や病変の正確な位置を知ることができることです。   大腸に病気がある場合はもちろん、女性で婦人科領域に疾患(子宮頸がんや子宮筋腫、卵巣腫瘍など)があり、手術を予定されている場合、大腸との位置関係や転移(播種)などがないか確認する意味でも行われることがあります。   スポンサーリンク 検査前 この注腸検査に限らず、大腸の検査で最も重要なのは、検査前に行う前処置(検査準備)です。   大腸の検査に置ける前処置とは、検査時に大腸の中を空っぽにすることです。   大腸内に便が残っていると、バリウムが腸管壁に付着せずに病気の有無がわからないためです。これは、内視鏡検査でも同様で、便が残っていると、腸管壁表面にある病変に気づくことができません。   そのため、胃や小腸検査では飲む必要がなかった、下剤の服用が必須になります。   前処置法は施設によって異なるのですが、2日前か前日の食事から制限し、徐々に腸内を空っぽにする方法(ブラウン法ほど)か、当日に件さ4時間前から下剤を飲んで腸内のものを押し出すように空っぽにする(モビプレップ法、ニフレック法)2つの方法が主流です。   どの、前処置を行うかは、検査を受ける患者さんの状態を見て決めることが多いですが、現在はニフレック法やモビプレップ法を用いている施設が多いようです。   その理由は、検査前日まで制限をかける必要がないのに大腸内を空っぽにしやすい(良好な検査をしやすい)。下剤の服用が心配な方には検査当日に医師や看護師がコントロールしながら、服用させられる点が挙げられるかもしれません。   下剤を飲み始め、通常の便の色から黄色、それから透明な便となれば検査を行うことができる準備が完了です。   まれに、下剤を飲んでいる最中に強い腹痛や体調を崩される方がいますので、無理は禁物です。何か異変を感じたら、かかっている病院や近くにいる看護師に声をかけることをおススメします。   検査開始 1.便が透明になったら、検査の前に着替えを行います。   2.アクセサリーや金属の入った下着などは脱ぎ、検査用ガウン(またはポンチョみたいなもの)とおしりのところに穴が開いたズボンをはきます。 上から着る 穴あきパンツ 3.着替え終えたら、腸管の動きを抑えるブスコパン剤を注射します。 (ブスコパンは心疾患や緑内障、前立腺肥大症の方には使えないので、該当する場合は必ず申し出てください。)   4.注射後、検査室に入り、検査台の上に横向きで寝ます。  …

血管内に注射された、ヨード造影剤の98~99%は腎臓から尿となって排泄されます。   静脈性腎盂造影検査(IVP;Intravenous Pyelogram)は、造影剤の排泄機序を利用して、腎臓から膀胱まで造影剤が流れる様子をX線を使って観察し、レントゲン写真を撮る検査です。   腎臓、尿管、膀胱の形態や機能(尿の流れ)を見る検査として、長い間行われてきました。   同様の検査として、点滴注入腎盂造影(DIP;Drip Infusion Pyelography)というのがありますが、造影剤を点滴でゆっくり注入するかインジェクターという機器を使って早めに注入するかが異なります。   IVP検査はインジェクターで急速注入する検査です。   今回はこの検査の受け方について紹介したいと思います。 点滴   スポンサーリンク どんなことがわかるの? 主な検査目的は4つです。   ⅰ.尿路結石の有無 最近は単純CT撮影のほうが精度が高く、確実です!! ⅱ.尿路の通過障害の有無 ⅲ.腎臓・尿管・膀胱の形や機能異常の診断。 ⅳ.炎症性病変の経過観察   尿路系を見る検査ですが、泌尿器科に通院している方だけが受ける検査ではなく、子宮や卵巣の病気への手術が計画された場合、手術前に尿路系に病気がないのか手術の影響(傷つけたり、機能不全になっていないか)が尿路系でていないかを確認する意味で行うことがあります。   スポンサーリンク 尿路の解剖を少しだけ知ろう!! 検査を理解するためにも、少しだけ尿路の解剖を下に載せます。   IVP検査では、下図で黒くなっているところを見る検査になります。 この部位を造影剤が流れていくの観察します。 検査前 この検査はヨード造影剤を使用します。   そのため、検査の4時間前から飲食が禁止になります。 ただ、水やお茶を少量飲む程度なら大丈夫です。   また、検査直前には一度トイレに行き、出せるだけ尿を出してください。 これは、膀胱に尿が溜まっていると、膀胱までながれた造影剤が薄くなり観察しにくくなるためです。 どんなことをするの? 大体の検査の流れは以下のようになります。   ①造影剤を注入する前の腹部単純X線像を撮影。(一般的なお腹のレントゲン) 造影前に、消化管ガスの状況や別日に行われたバリウムなど造影剤が残存していないか、石灰化がないか確認を行います。 X線像では造影剤は白く写ります。造影剤を注入後、尿路以外に白いものがあると造影剤の影響で白く写っているのか、元から白く写る病気の一種なのか判別がわかりにくく、誤診の原因となります。この対策として最初にまっさらなレントゲンを撮るのです。   例えるなら、引っ越しの際、出るときを考え、後で揉めないように前もって入居先の部屋の傷を記録しておくようなものです。 この撮影はKUB撮影と呼ばれているもので、肝臓下縁から恥骨結合まで撮影します。KUBとは腎臓(kidney)、尿管(ureter)、膀胱(bladder)の頭文字を取ったものです。   ➁造影剤を注入します。 注入量は体重によって異なることもありますが、50~100mlを1秒間に0.8~1.0mlくらいの速さで注入します。  …

日本人の死亡原因の第1位ガンです!!   男性では45~89歳、女性では35~84歳の間で死亡する場合はガンが最も多いそうです。 ガンは今や2人に1人がかかると言われるほど、他人事ではない病気です。   また、2013年の調べによると死亡数が多いガンの出来る部位は 男性:1位 肺 2位 胃 3位 大腸 女性:1位 大腸 2位 肺 3位 胃 つまり、男性・女性ともに1~3位に占める部位は同じであり、上記の年齢の方はこの3つのガンに対する予防や検査が重要だということです。   しかし、調子が悪くならなければ病院に行かないと言われる日本人は、病気が進行してから病院に行くケースが多く、その時になって自分の状態に初めて気づくものです。   病気が進行し、治療に時間がかかるような状態になる前に、毎年検診(人間ドック)にかかり、自分の身体の状態を把握することで、病気ができても早期治療が可能になります。   そこで、肺、胃、大腸の人間ドックにおける検査の受け方についてお伝えしたいのですが、一度に3つは多い・・・ので、今回は胃のバリウム検査の受け方についてのみにします。   よろしくお願いします。 スポンサーリンク バリウム検査とは? バリウムと発泡剤(胃を膨らませる炭酸ガス)を飲んで食道から胃の病気を見つけるための検査のことです。   通常、食道や胃といった消化管はX線で撮影しても、その中にあるガスが見えるだけで、ガンがあるか判別することはできません。   そこで、発泡剤で胃を膨らませてからバリウムを飲んでもらい、食道や胃にバリウムを付着させることで、病気を発見できます。   病気がある場合には、バリウムが溜まる・はじくといった状態が観察されます。   はじく場合:ポリープや隆起性のガンや良性腫瘍 溜まる場合:胃潰瘍、陥凹性のガン   ちなみに・・・   よくバリウムと内視鏡検査(胃カメラ)の長所と短所を聞かれるので、ここで簡単にまとめてみようと思う。 ●バリウム検査 ・長所: 費用が安い 胃全体像がわかる 食道や胃の動き、食べる様子を確認できる ・短所: 異常が見つかると、後日胃カメラが必要 検査後、下剤を飲む必要がある バリウムが出ない場合は腸で固まることがある 放射線の被ばくがある   ●内視鏡検査 ・長所: カメラを通して、食道や胃の中を直接みることができる 微細な病変を診断できる 病気が疑われる場合、組織を取って顕微鏡検査がそのままできる   ・短所:…

検診や病室、検査室など様々な場所で行うことができる超音波検査。 どういった検査なのか? どうやって受けるものなのか? 参考にしていただければ、幸いです。 スポンサーリンク 超音波検査とは? 超音波検査は、腹部や産婦人科だけではなく、心臓や乳腺、甲状腺や膀胱や腎臓などの泌尿器など広い領域で使われ、診断に応用されています。   超音波検査は、超音波を物質にあてて、その反響を画像化しているものですが、難しいのでやまびこで考えてみてください。 高い山に「やっほー」と叫び、山から「やっほー」と返ってくるアレです。 または、コウモリが超音波を発しながら周りを把握し、飛んでいるという話を聞いたことがあるでしょうか。   これらの技術を、専用の機器を使い画像化しているのが、超音波検査です。 音の反射を利用しているため、放射線被ばくはありません。 この原理を用いて、肝臓や腎臓といった臓器を始め、血管、血管内の血流や心臓の動きのように動いているもの検査を行うことができます。   ただ、空気のような気体では超音波は伝わりにくいため、肺や消化管の検査には向かず、骨のように硬く、超音波が反射しやすい部位でも表面しか観察できない特性を持ちます。   スポンサーリンク どうやって検査をするの? 検査部位にプローブという超音波の発信と受診を行う機器をグリグリと押し付けて検査を行います。(痛みはなく、頚部検査の時は、意外と気持ち良く、マッサージされているような感覚です。) プローブ   ただ、プローブをそのまま検査部位に押し当ててしまうと、プローブと皮膚の間に小さな隙間出来てしまい、身体の深部まで超音波が届かず、うまく画像化することができません。   そこで、プローブにジェルを付けて皮膚とプローブの間の隙間を埋めて、より深部まで超音波が届くようにして検査を行います。 ゼリー   呼吸の影響を受ける肝臓や腎臓(横隔膜直下の臓器)の検査では、呼吸時に画像がブレる可能性が強く、息を止める必要があります。   簡単にまとめると・・・ 検査対象になる部位の衣服を脱ぐまたははだける ジェル状のゼリーがついたプローブをグリグリされる。 必要に応じて、横向きやうつ伏せ、息を止める。 検査後に身体についたゼリーをふき取る。 身支度を整える。   心臓の検査(心エコー検査)を除けば、10分前後で終わります。   検査時の服装 一度に行える検査部位は限定的であるため、その対象になる部位を簡単に出せるような服装であればいいと思われます。   例えば、 頚部検査 首回りが出しやすいような服装。 タートルネックや首元ギリギリまであるTシャツは脱ぐか襟元が伸びることもありえます。 ネックレスなど、アクセサリー類は検査室ではずせばよいでしょう。   腹部検査 お腹が出しやすいような上下が分かれた服。 ワンピースやつなぎ作業服などは適さないでしょう。   骨盤部 病院で着替えるか下半身の衣服を脱ぐ  …

今回はCT検査の受け方、検査の流れを紹介したいと思います。 スポンサーリンク CT検査とは CT(Computeed Tomography:コンピュータ断層撮影法)とはドーナッツ状の装置で、中にはX線管球(X線を発生する)とX線検出器(身体を通過してきたX線を受け取る)が搭載されています。   この二つを身体の周りでグルグルと回転させて、輪切りの画像を作成し、体内の情報を得ることができます。体内を輪切りにして観察することで、X線画像よりもより詳細な情報を得ることが可能です。   画像は、水を基準にして作られており、水の色の濃さを数値で0としたとき、水よりX線吸収が高いものをプラス(10,20.100など)の値で示し、数値が高いほど白く表現されます。逆にX線吸収が低いものをマイナス(-100、-1000など)の数値で示し、マイナスの数値が大きくなるほど、黒く表現されます。(この色の濃さをCTではCT値と呼びます。)つまり、CT画像は水のCT値を基準にした相対的画像です。 スポンサーリンク 検査前には? CT検査では、金属が検査部位にあると、診断の妨げになるため、金属のついた衣服は着替え、アクセサリー類は取り外す必要があります。また、造影剤を使わない単純CT検査と造影剤を使用する造影CT検査があります。   この二つによって、検査前の準備が多少異なりますので紹介致します。   ・単純CT検査(造影剤を使わない場合) 特に、着替える以上の準備はいりません。飲食も可能です。 ※ただ、胃や胆嚢の検査場合には造影剤を使わない場合でも、飲食を制限されることがあります。これは、食事後だと、胃に食べ物が入って観察しにくくなることと、胆嚢が縮んでしまうためです。   ・造影CT検査(造影剤を使う場合) 検査の4時間前からの飲食が制限されます。食事を摂ったうえで造影剤を使用すると、以前に造影剤使って問題なかった人でも、嘔吐する場合があります。   ジュースや牛乳など糖分や脂肪分が含まれる飲み物や食事は摂らないでください。(水やお茶といった水分を取ることは可能ですが、量は少なめが理想です。)午前中の検査であれば朝食を、午後の検査であれば昼食を摂らないようにすれば、大丈夫です。 検査中 ・単純CT検査 Ⅰ.頭部~頚部 CT装置の寝台にあおむけに寝て(頭はCT装置に向けて)、手はお腹の上に置きます。寝台ごとドーナツ状の装置内(ガントリー)を移動させて撮影します。 息止めの必要はありませんが、撮影中に目が瞬きをすると、ブレてしまうことがあります。   検査中は目を閉じていたほうがいいでしょう。検査時間は5分程度です。 Ⅱ.胸部~骨盤部(体幹部) CT装置に足を向けて寝台にあおむけに寝ます。腕を頭の上まで挙げて(バンザイする)検査部位に腕が入らないようにします。 腕が下がると、画像に黒い線が入ってしまい、体内の観察に影響がでます。   検査は寝台が移動しながら撮影しますが、撮影が始まる前に「息を吸って止めてください」といったような呼吸に関する指示が入ります。   息を止めないと、肺の病気が発見しにくくなったり、横隔膜(胸と腹の境界)が動きでブレるため、その周囲臓器の病気の判別に影響を与え、診断が困難になります。   検査範囲によって息止め時間は変わりますが、多くても15秒程度です。頑張りましょう。変則な撮影法でなければ、多くて3回の息止めが必要です。(一回目・位置決め写真の正面撮影、2回目・位置決め写真の側面撮影、3回目・輪切り写真の撮影)検査時間は5~10分です。   ・造影CT検査 小さな病変や正常組織とX線吸収がほとんど変わらない病気はCT画像上でも診断が困難です。より正確な診断のために造影剤を使った検査を行います。また、造影剤の臓器への取り込まれ方や、排出のされ方を撮影すると、病気の特定をすることも可能となります。   撮影法は単純CT検査と変わりませんが、単純CT検査を行ったうえで追加で行われる場合が多いです。また、造影剤の動向をより詳細に観察するために、2~3回撮影を繰り返す場合もあり、それに応じて撮影数と被ばく量が増えることになります。   ただ、動脈瘤や大動脈解離、肝臓や腎臓のガンといった血流の情報が手術にも影響するような場合には、重要性が高い検査であり、行われる機会は多いといえます。   検査時間は10~20分程度です。   ※造影剤注射後に不快な感じがした場合はがまんせず、声を上げましょう。検査室の声は全て、撮影室に聞こえているはずです。 検査後 ・単純CT検査 特に制限も何もありません。   ・造影CT検査…