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レントゲン検査の受け方

体調に異変を感じた時、ケガをしたときなどに病院に行くと、結構高い確率でレントゲンを撮影します。

 

でも、今まで経験がないと、少し不安になるものです。そこで、今回はレントゲン撮影の受け方についてお伝えしたいと思います。

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レントゲン撮影とは?

そもそもレントゲン撮影とはなんなのか?

レントゲン撮影は他にも、X線写真や一般撮影など別の表現が使われていますが、基本は同じです。検査は、X線を発生するX線管球と検査対象を通過したX線を受け取る(検出)検出器(フィルムやカセッテと言われることもある)によって撮影を行います。

 

X線が通過しやすいものほど(肺など)黒く、通過しにくいもの(骨や金属など)ほど白く写る特徴があり、その濃度の変化によって病気やケガを診断することができます。

 

検査対象は頭から足先まで全身撮影できますが、頭部領域では、最近はCTやMRIなどのほうが有用性が高いと言われ、検査数は少なくなっています。

 

検査目的によっては、同じ部位を撮影するにしても、正面からや横から、斜めから見た写真を撮ることが多く、検診などを除けば一枚の撮影で終わることが少ないでしょう。下に一般的なレントゲン写真を載せます。左が胸部、右が足です。

 

 

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検査を受ける時には?

検査工程は大きく分けて3つです。

 

検査準備をする⇒撮影を行う⇒身支度を整え帰る

 

と簡単なのですが、順番に見ていきたいと思います。

 

・準備
一般的なレントゲン撮影では、前日や当日の食事制限などはありません。準備する必要があるとすれば、着替えやアクセサリー類の取り外しになります。どこまで着替え、準備する必要があるのかは、検査部位よって異なりますが、検査部位には障害になるものが、なにもないことが一番です。

 

この障害になると思われるものには、検査を担当する技師によって考え方が微妙に変わってくるのですが、要は画像上に写らなければ問題になることはほとんどありません。ということで、写ってしまうもの、取り外さないといけないものを部位ごとに紹介します。

 

頭部:髪留めなどのヘアピン、入れ歯、ピアス、イヤリング

 

頚部:ピアス、イアリング、ネックレス、長い髪の毛(上にまとめる)

 

胸部:ブラジャー、ネックレス、洋服のプリント、厚手の上着、服のボタン、髪の毛(上にまとめる)
(胸部の撮影時は、薄い無地のTシャツが一番シンプルでわかりやすいです。)

 

お腹:ブラジャー(ワイヤーやホック部分が写る)、ズボンのチャックやボタン

 

肩:湿布、タンクトップ等のひもを調節するアジャスター

 

腕:厚手の服

 

手:時計、指輪、ネイルアート、リストバンド
花柄のネイルアートをしていると、画像に花が咲いていることがあります。

 

足:足のバンド、ズボンの裾、ガラモノ靴下

 

これらを取り外し、検査部位に影響がないようにします。取り外しが難しいものは、身に付けないほうがいいでしょう。

 

それども・・・ある程度”見た目”は大事ですので、オシャレをしたいと思うかもしれません。

 

そんな時は、少し手間でも病院の検査着や別に検査に支障がない服をもっていき、来院するといいでしょう。着替えたくないと言われると、困られてしまうとは思いますが、素直に着替える覚悟があるならば問題はありません。

 

面倒な着替えは、病院側に迷惑を掛けてしまうと思ってくれる方は、検査後にはレントゲンの画像の調整や次の準備に時間がかかるので、気にしなくてもいいでしょう。

 

・撮影時
検査部位をX線検出器(カセッテやフィルム)に密着させて撮影します。英語でいうと、on the 何とか という感じでしょう。

 

フィルムに密着させる理由は、その方がくっきりとしたきれいな画像を撮影することができるためです。胸やお腹など、呼吸に影響を受ける部位を撮影するときは、息を止める必要がありますが、それ以外の四肢では息を止める必要はありません。

 

ただ、動かないことがとても大事です!!

 

撮影風景

 

 

 

・検査後
検査前に取り外した、アクセサリー類や脱いだ服を着て、身支度を整えたら検査室や更衣室から退室します。

 

以前は、レントゲン写真はフィルムで出力されていたため、フィルムを持ち運ぶ必要がありましたが、現在ではデジタル化が進み、検査室から転送が可能です。

 

転送後は病院のどこからでも観ることできます。

撮影時間

レントゲン一枚の撮影であれば、撮影時間は3分程度です。

 

あとは撮る枚数によってひたすら延びていきます。

 

撮る枚数は検査目的によってことなりますが、少なければ1枚、多ければ10枚前後になる方もいます。そのため、5分で終わる人もいれば、20分程度かかる場合もあります。

 

あとは、撮影技師の腕と患者さん自身の協力次第といえるでしょう。