放射線治療計画は、位置、量、方向など、どのように照射を行うのか今後の方針を決定する意味でもとても重要です。 ただ、その治療計画の立て方には大きく分けて2つ、フォワードプランニングとインバースプランニングがあります。 フォワードやインバースという言葉からも外や内といったことが考えられるかもしれませんが、今回はこの2つについてまとめてみたいと思います。
放射線は物質に照射されると物質と影響を与え合うという相互作用を起こします。 相互作用は、放射線の種類やエネルギー、物質の種類によって起こる内容が変わります。 入射した放射線の方向が変わるだけの散乱もその一つです。 それ以外にも、放射線は物質にエネルギーを与える(吸収される)効果があります。放射線の高いエネルギーを物質に分け与えて、物質を構成する分子や原子に変化を与えることです。
尿管結石はその痛みから、「痛みの王様」と言われるほど、痛みを伴う疾患です。 その痛みからつい救急車を呼んでしまうくらい(呼んだほうがいいのですが)痛みがあるのに時間が経つと痛みが治まることがあるため人からは理解されにくいようにも見えます。 尿路結石は男性では11人1人、女性では26人に1人にかかる疾患で、その頻度の多さのわりに命に係わることもほぼないため笑いの話題にもなっているように思えます。
X線撮影を行う上で把握する必要があるのは、どうような環境でX線が減弱するのかどうかということです。 今回はその一つであるグレーデル効果についてまとめてみたいと思います。 スポンサーリンク グレーデル効果とは? 空気中のX線減弱現象を表現する用語のことであり、X線による撮影時にのみ使用されます言葉です。
MR画像に影響を与えるのは、T₁やT₂といった緩和時間だけではありません。 血流や造影剤もそのひとつです。 スポンサーリンク 血流(flow)が信号に与える影響とは? まず、MRIで横断面を撮影するときを考えてみましょう。 血管の多くは、体に対して縦に走っているため、横断面に対して、血管が直行している状態とはしばしばあるのです。
X線装置の中でも、構成が少し複雑なリニアック装置は、国家試験の問題にもなりやすいようにも思えます。 そこで、リニアックとはどんな構成で成り立って、どんな装置なのかというのをまとめてみたいと思います。 スポンサーリンク リニアック装置とは? リニアック装置は、放射線治療で使用される装置であり、X線、電子線を体外から照射するためのものです。
診断参考レベル(Diagnostic Reference Level; DRL)という考えの重要視されつつあります。 診断参考レベルは元々、欧州などではメジャーな考えだったらしいのですが、日本では2015年以降に医療での放射線業務に従事する多くの方に広まってきています。 放射線被ばくへの関心が高まるうえで、医療被ばくにも不安が広がっているという世の中の流れがこの考えを取り入れようとする行動を加速させているようにも感じられ、これからさらに重要度は増すのではないでしょうか。
MRIで造影剤を使わずに血管の撮影ができるMRA(MR Angiography)ですが、その撮影は血流状態を画像化しているため、その状態によっては上手く画像化できない部位が出たりもします。 そのため、血管の撮影には血流に関する重要な要素について知っておく必要があります。そこで、今回はMRAに影響を与える血流についてまとめてみたいと思います。
放射線治療では、ビームの進行方向の吸収線量だけではなく、進行方向と垂直方向(横方向)の線量も重要となり、QA・QCにも関わってきます。 新規装置の導入時や定期的な測定にも必要です。今回は、その指標となるOCRとOCRの図から求められる平坦度についてまとめてみたいと思います。 スポンサーリンク OCRとは?
MRIの技術の中には、ある組織を抑制(信号を低下させる)ものがある。 抑制技術を使うと、混在している組織間にコントラストを付けることができ、「実は高信号の中に隠れていた病変があった!?」なんてことを防ぐことができるのです。 今回は、その組織抑制技術である反転回復(inversion recovery:IR)法についてまとめてみたいと思います。