放射線治療
放射線治療を行う方法には、大きく分けて外部照射と内部照射があります。 外部照射は、リニアックに代表されるような、X線や電子線を照射することができる装置で、体の外から放射線をがんに照射する方法です。 内部照射は、がんの近くや内部から放射線を照射する方法です。その内部照射には、小線源と呼ばれる放射性物質を使用が一般的ですが、がんの種類によって使用させる小線源は異なってきます。
理系の分野は、単位が少し違うだけで、呼び名が変わります。その一つに含まれるのが、LETです。 では、LETとはなんなのか?どういった作用に使われるのか?まとめてみたいと思います。 スポンサーリンク LETとは? LETとは、Linear enetgy transfer:線エネルギー付与の略です。 これは、単位距離を通過するときにどれだけのエネルギーを与えるかを表します。放射線に関わる単位の中には、他に単位時間あたりの線量を表す線量率がありますが、まったく異なるものです。線量率の単位はGy/minなど、秒を表す(s)や分を表す(min)などが分母に使用されていました。
確かに、放射線はガンの治療に使用されることもありますが、大半の方の認識としては身体にとって毒なものだということです。 実際、放射線は身体に害をなすものなので、がん治療時であろうとがん以外の正常な組織への放射線被ばくは大きな問題となります。その問題に対応し、かつ、より良い治療を行う方法の一つが定位放射線治療です。
放射線治療は、手術、化学療法に並ぶがんの3大療法のひとつです。 今回は、「なぜ放射線治療とは、どんなものなのか?」、「なぜがんを治すことができるのか?」といった内容をまとめてみたいと思います。 スポンサーリンク がんの3大治療法とは? ・手術療法 手術療法はメスでがん組織を切り取ってしまう治療法であり、がん治療の中心的存在です。
放射線治療計画は、位置、量、方向など、どのように照射を行うのか今後の方針を決定する意味でもとても重要です。 ただ、その治療計画の立て方には大きく分けて2つ、フォワードプランニングとインバースプランニングがあります。 フォワードやインバースという言葉からも外や内といったことが考えられるかもしれませんが、今回はこの2つについてまとめてみたいと思います。
X線装置の中でも、構成が少し複雑なリニアック装置は、国家試験の問題にもなりやすいようにも思えます。 そこで、リニアックとはどんな構成で成り立って、どんな装置なのかというのをまとめてみたいと思います。 スポンサーリンク リニアック装置とは? リニアック装置は、放射線治療で使用される装置であり、X線、電子線を体外から照射するためのものです。
放射線治療では、ビームの進行方向の吸収線量だけではなく、進行方向と垂直方向(横方向)の線量も重要となり、QA・QCにも関わってきます。 新規装置の導入時や定期的な測定にも必要です。今回は、その指標となるOCRとOCRの図から求められる平坦度についてまとめてみたいと思います。 スポンサーリンク OCRとは?
放射線治療における病巣を照射する体積は段階的にいくつかに構成されています。 この体積は照射する範囲を決定するうえでとても重要で治療計画を立てる際にも用いられるため、その定義はICRU50・62で明確に定義されています。 今回はその体積についてまとめてみたいと思います。 スポンサーリンク 模式図に示すと
今回は、線量測定時に使用される用語に関してまとめてみたいと思います。用語を覚えることは、最低限の領域として認識されているので重要です。といっても、多いので2回にわけたいと思います。 スポンサーリンク 基準線質 線量計を校正する基準となる線質です。 前もってことわりがない場合は、⁶⁰Coのγ線を指します。
放射線治療の効果を最大限に発揮させるためには、様々な工夫がされており、その一つが時間的な概念です。時間的と言われても、あまりピーンと来られる方は少ないと思われますが、総線量、線量率、分割照射、治療期間がこれにあたります。 それぞれがどのような工夫にあたるのかまとめてみたいと思います。と、大げさに言いましたが、それぞれが独立しているわけではなく、繋がって覚えるほうが楽です。