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グラディエントエコーシーケンスについて学び始めると避けては通れないのがフリップ角と呼ばれるRFパルスです。 「90°より小さい角度のRFパルス」としか教わることがないため、どんな時に使用され、どんな効果があるのかわからないままな方も多いのではないでしょうか。 今回は、フリップ角(フリップアングル)についてまとめてみたいと思います。
MRI検査では、患者さんは大きな磁石の中にいることになります。 この磁石のなかで、T₁強調画像、T₂強調画像、プロトン密度強調画像など様々な画像を撮影します。 一般論でいえば、T₁強調画像は解剖学的構造を把握するため最も適しており、T₂強調画像は病理所見を推定するのに役立っています。 今回は、検査部位ごとのMRI診断の用途をまとめてみました。
脳ドックを受けるときなどよく見られるのが、 【頭部MRIと頭部MRAの二つを行います。】 という記述です。 そのためか、実際に検査に訪れた方には、 「MRIとMRAってなにが違うの?」 と尋ねられるものです。 ぼくも最初は、どういう意味で聞いているのだろうと思ってしまったものです。 でも、色々な検診のホームページを見てみると、頭部MRIとMRAは別の検査であるかのような印象を受ける場合もあります。
今回は、T₂強調画像がどのようにしてできていくのか? ということを、順を追って説明したいと思います。 スポンサーリンク 90°パルスと180°パルス MRIでは90°パルスと180°パルスの話は避けることができません。 ということで、また例を出していきたいと思います。 いくつかの歳差運動している陽子に90°パルスを使い、縦磁化を傾けて横磁化を発生させます。
MRIの難解項目の一つであるグラディエントエコーですが、理解を諦める方、言葉だけ知っていれば良いと思っている方が多いのではないでしょうか。 そこで今回は、グラディエントエコーとは何なのかまとめてみたいと思います。 スポンサーリンク グラディエントエコーシーケンスとは? MRIの基本的なシーケンスである、スピンエコーシーケンスとは、180°RFパルスによって、バラバラになったプロトンの歳差運動の位相を再収束させ、そこから発生する信号を画像化しています。
MRI検査の最大の弱点は、一枚の画像を得るのにとても時間がかかることです。 また、レントゲンやCTのようなX線を照射したところだけは、すぐに画像化できるシーケンスとは異なり、MRIでは、撮像中に止めてしまうとそれまで作られようとしていた画像も一から作りなおすことになります。 そのため、「すぐに検査画像が見たい」という要望には叶えにくい検査であったというのが一般的でした。
MRI検査は、他の検査に比べ時間がかかるのが特徴の一つです。そのため、どうやったら撮影時間を短く、良い画像を撮影できるのかというのが常に課題であるといえます。 今回は、その中でも基本的な高速撮像法である、高速スピンエコー法についてまとめてみたいと思います。 スポンサーリンク スピンエコー法の問題点とは?
歳差運動をしている陽子は、RFパルスが送られると2つのことが起こります。 それは、 いくつかの陽子はRFパルスからエネルギーを受けとって、高いエネルギーレベルに移ること。(足で歩いている状態から逆立ちして手で歩く状態に移行するような感じ。)結果として、縦磁化の大きさは減少すること。 もうひとつは、いくつもの陽子が同調して、位相を揃えて歳差運動をし始めること。そこで、それぞれの陽子のベクトルは外部磁場に対して横方向に足し合わされ、横磁化が出来ることです。
MRI装置では、高磁場の磁石が使用されています。 ただ、高磁場な装置とは安易に設置できるものではありません。その磁場による影響が外に出ないように遮蔽されること、さらに、外界に存在している磁場によって撮影が影響されることがないように磁場の遮へいが必要になります。 今回は、その磁場遮へいについてまとめたいと思います。
MRIを勉強するうえで、絶対に避けられないTRとは? 結論からいうと、 TR(time to repeat)のことで、繰り返してRFパルスを使用するときに使う用語で、RFパルスを照射するごとの時間の長さを表しています。 具体的にいうと、縦磁化を横磁化にするために90°パルスを使いますが、実際の検査では、この90°パルスを繰り返して使うことになります。90°パルス照射から次の90°パルス照射までの時間がTR(繰り返し時間)と呼ばれているのです。