原理
今回は、人がMRI装置(磁石の中)に入った後のことを考えていきます。 スポンサーリンク 磁石の中に入った後には 人がMRI装置、つまり磁石の中に入った後、ラジオ波を送ります。ラジオ波は、無線放送で使われているような周波数域にある電磁波のことのです。 実際に、送る電磁波は、長時間にかけて連続的に送られるのではなく、短時間に集中したものです。この送るラジオ波をラジオ周波数(radio
TRとTEを長さを変えるとどのような画像が得られるのか? 今回は、そんなお話です。 スポンサーリンク 長いTRと短いTEの場合 こんな場合のT₁とT₂曲線の組み合わせは下のような感じになります。 長いTR,短いTE のときのT₁、T₂曲線 長いTRを選んだ時には、全ての組織が、ものの縦磁化の大きさを回復しているため、T₁、縦緩和時間の違いによる信号に影響がなくなり、組織間のコントラストが乏しくなります。そして、非常に短いTEしか待たない場合には、T₂の違いがあまりないため、信号強度にも差がつきません。
MRIの基礎について、難しくて疲れるので、何回かに分けて話したいと思います。今回は、MRI装置内に入ると、私たちの体には何が起こっているのかということです。 ※ちなみに、下の話は、H.H.Schildさんの「わかりやすいMRI」を参考にしています。 スポンサーリンク 一番基本的な原理として・・・
QCTとは、品質(Quality)、価格(Cost)、納期(Delivery/Time)の頭文字をつなげた略語。ビジネスにおいて重視すべき3つの要素のこと。 ではなく、今回で話題にするのはCTで測定する骨密度検査のことです。 骨密度検査には、MD法やDXA法、超音波検査法など様々な方法がありますが、今回はCT装置を用いた方法にのみピックアップし、以下にまとめてみたいと思います。
今回は、T₂強調画像がどのようにしてできていくのか? ということを、順を追って説明したいと思います。 スポンサーリンク 90°パルスと180°パルス MRIでは90°パルスと180°パルスの話は避けることができません。 ということで、また例を出していきたいと思います。 いくつかの歳差運動している陽子に90°パルスを使い、縦磁化を傾けて横磁化を発生させます。
歳差運動をしている陽子は、RFパルスが送られると2つのことが起こります。 それは、 いくつかの陽子はRFパルスからエネルギーを受けとって、高いエネルギーレベルに移ること。(足で歩いている状態から逆立ちして手で歩く状態に移行するような感じ。)結果として、縦磁化の大きさは減少すること。 もうひとつは、いくつもの陽子が同調して、位相を揃えて歳差運動をし始めること。そこで、それぞれの陽子のベクトルは外部磁場に対して横方向に足し合わされ、横磁化が出来ることです。
MRIを勉強するうえで、絶対に避けられないTRとは? 結論からいうと、 TR(time to repeat)のことで、繰り返してRFパルスを使用するときに使う用語で、RFパルスを照射するごとの時間の長さを表しています。 具体的にいうと、縦磁化を横磁化にするために90°パルスを使いますが、実際の検査では、この90°パルスを繰り返して使うことになります。90°パルス照射から次の90°パルス照射までの時間がTR(繰り返し時間)と呼ばれているのです。
今回は、90°パルスについて、入門編的についてまとめたいと思います。 スポンサーリンク 90°パルスとは? 90°パルスとは、陽子の磁化ベクトルを90°傾けるRFパルスのことです。 どういうことか? 先ずは、下の図を見てください。 二つの陽子がZ軸の周りを歳差運動しています。 実際には、上向きの陽子が下向きの陽子よりも2個だけ多いという状況です。もしかしたら、上向き12個、下向き10個かもしれませんし、上向き102個、下向き100個の状況かもしれません。
CTでは、X線が照射されたところが輪切り画像となって出力されています。 では、MRIでは、どうやって断面を作る部位を決めているのでしょうか?! スポンサーリンク 断面の選択はどうやって? 人がMRI装置の中に入ると、そこは均一な磁場の中にいるということになります。 その中では、全身の陽子は、同じラーモア周波数でクルクルと周り、同一のRFパルスによって、励起と妨害をされることになるのです。
T₁とT₂の緩和時間とは、組織や磁場、周囲環境によって長さが異なります。が、基本的には、T₁のほうがT₂よりも長いということは覚えとく必要があります。 それは、大体2,5,10倍くらいで、実際の値でいうと、T₁は約300~2000msec、T₂は約30~150msecだそうです。 では、T₁とT₂は具体的にどんなことに影響されるのでしょうか?