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乳がん検診の受け方~20~30代のマンモグラフィは果たして意味あるのか?!~

乳がんは日本人女性がかかるがんの中で最も多いがんで、乳がんと診断される女性は1年間に4万人にものぼっており、30~64歳の女性ではがん死亡原因のトップになっています。

乳がんは何歳でもかかる可能性があり、20歳代から徐々に増え、30~40歳代でその数はピークを迎えます。

 

それでも50歳を超えたからといって安心できるわけではなく、乳がんにならないと断言できる女性は一人もいないといえます。

そのため、定期的なセルフチェックをはじめとする検診を行う必要があるのです。

 

今回は乳がん検診の受け方を調べてみました。

 

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乳がん検診の種類

乳がん検診には「住民検診」、「職場検診」「個人検診」の3つがあるようです。

 

住民検診

市区町村が住民対象に行っている検診であり、低価格で、対象年齢なら誰でも受けられるが、期間や人数などに制約がある。
主に40歳以上が対象であり、費用は0~3000円くらいで受けることが可能。

 

職場健診

勤務先の健康保険組合または会社などで行っている検診。低価格で、他の健診と一緒に受診できることが多いのが特徴。
対象となる年齢は、組合や事業所によって異なり、費用の一部も補間してくれるため、自己負担は少ないようです。

 

個人検診

自分で施設や検診内容などを自由に選んで受診する検診。(逆を言うと、自分で受ける施設を探さないといけない)自由度が高いのが特徴。
誰でも受けることができるが、検診には健康保険が使えないため全額自己負担。

詳しくは認定NPO法人乳房健康研究会を見るといいでしょう。

 

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乳がん検診で行う検査は?

乳がん検診で行う主な検査は以下の3つです。

➀乳房触診
➁マンモグラフィ検査
➂乳房超音波検査

乳房触診

乳がんは皮膚から近い場所にできることが多く、触れることが出来ることが多いです。
そのため、乳房から脇下にかけて触診を行うことで、しこりやひきつれがないか確認します。

 

マンモグラフィ検査

乳腺専用のX線装置を用いた、レントゲン検査。乳房を片側ずつ、上下または左右から圧迫して、できるだけ薄く平らにして撮影することで診断しやすい画像を撮影することができます。通常、片側2方向とります。検査の際はできるだけ、診断をしやすい画像を撮影するために、乳房を強く圧迫するため、痛みを感じることが多く、加減を知らない技師が行うとトラウマのように嫌な印象だけを残すこともあるようです。特に生理前は乳房が張るため、より強い痛みを感じやすいので、生理前の検査は避けた方がいいでしょう。

ただ、腫瘤(しこり)や石灰化・乳腺のゆがみなどを画像上で確認でき、乳がんの発見に大きく寄与しており、代表的な検査といえます。
乳腺の量が多い人では正常乳腺自体が白くうつり(高濃度乳腺)、腫瘤が隠れてしまうことがあり、レントゲン検査のため、妊娠中の方は、基本的に受けることができないので注意が必要です。

 

乳房超音波検査

台の上に仰向けになって、皮膚にゼリーを塗って、プローブを押しあてて、乳房の内部を観察する検査です。マンモグラフィ検査に比べて痛みは少なく、体への負担はほとんどありません。数mmの小さな腫瘤(しこり)を見つけたり、しこりの性状が詳しくわかる検査です。が、細かい石灰化はわからないため、マンモグラフィ検査より精度が劣ることもあるようです。

 

20~30歳代はマンモグラフィより超音波検査!!

マンモグラフィ検査は乳がんを見つけるのに適している検査ではあるが、年齢によっては超音波検査を選択したほうが病気の発見率は高いといえるでしょう。

 

なぜなら、20~30歳代は乳腺組織が多く乳腺と病変の区別が困難な場合が多いというか、それがほとんどだからです。なにより痛い!!

 

個人差はありますが年齢が進むにつれて乳腺組織は、脂肪に置き変わってきます。(乳房が垂れる原因らしいですが)結果的に、病変が乳腺が埋もれないため、病気の発見率も高くなるようです。

 

マンモグラフィ検査が乳がんの早期発見に威力があるのは、50歳以降と言われています。現在、40歳からマンモグラフィ検査が推奨されているが、精度は50歳以降よりも下がるようです。これも、乳房内の乳腺量が関係しています。

 

乳がん検診の重要性が広まっている今、女性はマンモグラフィ検査を受けなくてはいけないと誤解しているかもしれません。しかし、マンモグラフィ検査には、長所もあれば短所もあること、この検査が適する人もいれば適さない人もいることを理解したほうがいいでしょう。

 

マンモグラフィ検査と超音波検査の比較

  マンモグラフィ 乳房超音波検査
長所 ・触診や超音波でわからない 乳がんでも発見できる。
・石灰化の性状や範囲がわかる。
・数ミリの小さなしこりを見つけやすい。
・しこりの性状がわかりやすい。
・妊娠中でも可能。
・乳腺が豊富でも病気を見つけられる。
短所 ・痛みを伴う。
・年齢、乳腺量の個人差により詳細な診断ができないことがある。
・妊娠中またはその可能性がある時は検査できない。
・細かい石灰化や性状、範囲は確認できない。