から、まとめてみたいと思います!!検査の信頼性を示す指標として用いられるのが、感度と特異度です。感度が低ければ病気を発見できないし、特異度が高ければ病気がないのに間違えて陽性と判断することがない(誤診や見落としと言われることも)と言えたりと、とにかく頭の中でごちゃごちゃしやすいです。
ということで、どう計算されて、なにを表しているのか一つずつ見ていきます。
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病気の有無と検査結果の考え方
病気の有無と検査結果の関係を表す場合、4つの項目に分けることができます。
それが、真陽性、偽陽性、偽陰性、真陰性です。
この4つの関係を表にまとめると。。。
それぞれ、用語を解説すると・・・
真陽性:病気があり、検査でも陽性と判定される
偽陽性:病気がないのに、検査では陽性と判定される
真陰性:病気がなく、検査でも陰性と判定される
偽陰性:病気があるのに、検査では陰性と判定される(誤診や見落とし)
理想は真陽性と真陰性のように、病気がある場合は陽性、ない場合には陰性とでる検査が理想的です。
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感度とは?
では、感度とはどういうものでしょうか?
まずは感度を表す式から見ていきましょう。
病気がある人に対して、陽性と判断された人の割合を示していることになります。
つまり、感度が高い検査は、病気を持つ人をほとんど見逃すことがなく、病気の発見率が高い検査といえるのです。
逆に、感度が低い検査は病気を持っていても陰性と判定される可能性が高いことになります。
よく、感度の低い検査は、病気を持っていない人に対しても陽性と判定されると勘違いをされますが、
感度が低いということは、病気そのものを見つける能力が低いため、病気の有無に関わらず陽性にはなりにくいのです。
特異度とは?
一方、特異度とは、病気がない人に対して陰性と判断する割合をいいます。
その式は・・・
で表すことができます。
そのため、特異度の高い検査は、病気が無い人を陽性と判断することはほとんどないといえるのです。
逆に、陽性と判断されることがほとんどない検査で陽性と判断されれば、絶対に病気があるぞ!!と診断することができます。
感度と特異度の使われ方
では、感度と特異度が高い検査はそれぞれ、どのような検査に使われているのでしょうか?
それは、
感度が高い検査⇒検診など病気の有無を調べる検査(除外診断)
特異度の高い検査⇒病気を確定する検査(確定診断)
なら、感度と特異度の両方が高い検査を行うのが一番だと思うのですが、そんな究極な検査は存在しないのが現実です。
なぜなら、この二つはお互いにトレードオフの関係があるからです。
感度が高い検査は特異度が低い検査であり、感度が低い検査であれば特異度が高い検査となります。