放射線の影響で子供はできなくなるのか?!

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この答えは、YESでもあり、NOでもあります。

確かに、放射線の影響で不妊症になることは実際に報告もあり、事実だと証明されてもいます。

 

そのため、病院では、若い人に対して生殖腺に放射線を照射することは、非常に気を使う必要があり、また検査を受ける人にとっても放射線被ばくに対して神経質になることでしょう。

 

しかし、そもそも妊娠が成立するためには、卵子と精子が出会い、受精し着床するまでに多くの条件が揃う必要があり、不妊の原因は、多くの因子が重複していたり、原因が不明な場合も多いのです。

 

というこで、今回は「放射線の影響で子供ができなくなるのか?!」がテーマです!

 

ちなみに・・・放射線が原因となる他にも、原因は女性にも男性にもあります。その原因も順番に見てみましょう。

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女性の不妊症の原因

女性の不妊症になる主な原因は5つないし6つです。順番に見ていきましょう。

 

1.排卵因子
ホルモンバランスによる排卵障害やストレスやダイエットによる月経不順によるもの。または20歳台や30歳台にも関わらず、卵巣機能が極端に低下している早発卵巣不全の場合。

 

2.卵管因子
性器クラミジア感染症に感染している場合や虫垂炎などで骨盤内に手術経験がある場合に卵管周囲に癒着や狭窄、閉塞が起こると原因になります。

 

3.子宮因子
子宮筋腫や子宮内膜ポリープによる着床障害や精子が卵子に到達するのを妨げることによる不妊症。他には、子宮奇形による反復する流産があります。

 

4.頸管因子
排卵期には透明で粘調なおりものが増加しますが、子宮の奇形や子宮頚部の手術、子宮頚部の炎症が原因で、粘液量が少なくなり、精子が子宮内へ貫通しない場合。

 

5.免疫因子
免疫異常による、精子への障害や精子の運動を止める抗体を作りだしてしまっている場合。

 

6.原因不明
不妊症の1/3をしめると言われていますが、原因がなく、検査では見つからない場合。

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男性の不妊症の原因

不妊症の原因はよく女性にフォーカスされますが、女性の排卵因子、卵管因子に加え、男性不妊因子の3つが頻度が高く、不妊症の3大原因と言われているので、無視はできないようです。

 

1.性機能障害
勃起障害(ED)やストレス等により性行為がうまくいかなかったり、膣内射精障害があること。その他にも、動脈硬化や糖尿病による性機能障害。特に糖尿病は勃起障害や射精障害、精液量の減少、精液自体がでなくなることもあるので、注意が必要です。

 

2.軽度~中等度の精液性状低下
受精できる完全な精子ができるまでに、異常があり、精子の数が少なかったり、運動量が低下していたり、奇形率が増加すること。

 

3.高度の精液性状低下、無精子症
精液中の精子の数が極端に少ない、あるいは運動率が極端に低いこと。そして、射精した精液中に精子が全く見られない状態のこと(無精子症)。

放射線が原因で子供が出来なくなる場合

放射線が原因で不妊症となる場合は、しきい値と呼ばれる、一定量以上の放射線被ばくを性器に浴びた時のみです。(このような影響を確定的影響といいます。)

 

しきい値を超えない線量を被ばくしても、不妊症になることはありません。これは、広島・長崎の原子爆弾による被ばくデータを元に算出されたもので、現在もなお使われています。

 

では、実際にどのくらいの被ばくによって不妊が起こるのでしょうか?下の表を見てください。

 

誰もが受ける自然放射線は一年間に2.4mSvですから、それに比べると不妊になるほどの被ばく線量は莫大に高いことがわかります。また、病院の検査でも胸部レントゲンでは0.06mSv、CTでも5~30mSvと言われています。

 

このことを考えると、例え、病院の検査では、何回も同じ検査を繰り返していても、3~4回程度では不妊症になることは考えにくいでしょう。

 

この表における一番のポイントはその値かもしれませんが、その次に注目すべきは放射線被ばくをした期間です。このような影響がでるには、一度に大量の被ばくをするか、何年にも渡り、多くの被ばくをしている場合なのです。

 

もし、不妊症に悩む場合には、専門の施設で検査することが一番です。レントゲンと造影剤を使った検査(子宮卵管造影検査)もあるので、機会があれば紹介したいと思います。

 

とはいえ、、妊娠中には、お腹の中の赤ちゃんへ影響がないのか考えてしまうものです。なので、被ばくと胎児への影響を表にまとめてみましたのでご覧ください。

表を見ても、あまりパッとしないかもしれませんね。

 

その場合は、ひどい考え方かもしれませんが、こう考えると間違いはありません。「100mGy以下の被ばくならお腹の中の赤ちゃんへ影響がでることはない!!」とはいっても、被ばくしないことが一番なのは変わりありません。

 

病院で放射線の検査を受けるとき、妊娠の可能性がある場合には、必ず申し出るといいでしょう。そうすることで、不要な被ばくは減らすことができるはずです。

そのほかの確定的影響

放射線被ばくに対して、しきい値が存在する影響を確定的影響といいますが、生殖器以外にも、影響が心配されている組織や臓器がありますので、紹介したいと思います。

 

このような影響があるので、例え、子どもを産むような年齢でなくても被ばくに気を付ける必要があるのです。

 

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