護身術もそうですが、いざという時のために身を守る方法を知ることは重要だと思います。
痴漢に襲われた時の撃退法や災害時の身の守り方、知っていなければ行動できません。
実は、護身術を学び実践で練習するよりも
放射線から身を守る方法はとても簡単です。
原発事故のようなケースを除けば知って覚えていれば、なんとかなるかもしれません。
だから、今回は放射線から身を守る3原則について紹介します!!
ぜひ、参考してください。
スポンサーリンク
距離
放射線を懐中電灯から発せられる光だと考えてみてください。
懐中電灯はスイッチを入れれば、光を照らすことができますが、
光が届く距離には限界があり、遠くなると照らそうとしても効果はありません。
カメラのフラッシュのほうがその効果がわかりやすいかもしれません。
奈良の大仏の写真を自前の携帯やカメラで撮ったことはあるでしょうか?
奈良の大仏は高さが14.7メートルあり、高性能な光源がなければ、一般的な携帯や一台のカメラのフラッシュの光では光が届きません。その結果、写真を撮っても暗く、見栄えの悪く、パッとしないために残念な気持ちになります。
それで、写真を撮るとるためには、強い光源を持ってくるか、何人~何十人のカメラのフラッシュを同時にたいて大きな光を作り、その瞬間を撮る必要があります。
つまり、なにが言いたいのかというと、光は遠くなるほど弱くなって、終いには届かなくなるのと同様に、放射線も放射線の発生源から離れれば離れるほど、弱くなり、最終的には届かなくなるということです。
覚えてほしい放射線から身を守る3原則の最初の1つは、
放射線の発生源からできるだけ遠く離れる!!
ことです。
スポンサーリンク
時間
当たり前と思うかもしれませんが、放射線から被ばくしないためにはその場所から離れる以外に、関わらないのが一番です。
しかし、だれもが受ける自然放射線や病院の検査など、関わりたくなくても関わってしまうものです。
であれば、なるべく関わる時間を減らすのが、放射線防護3原則の2つ目になります。
どういうことか、もう少し詳しくお話したいと思います。
暑い夏の日、長時間外にいると肌は日に焼かれ、赤くなる人もいれば黒くなる人もいます。
日焼けの程度は、人それぞれですが、短かい時間外にいても大した日焼けになることはありません。ですが、長時間、外にいるとその時間が長ければ長いほど、真っ赤または真っ黒になり、日焼けがひどく、お風呂でつらい思いをするのではないでしょうか!?
実際、紫外線には細胞を傷つける作用があるため、長時間紫外線を浴びることは、それだけ皮膚を傷つけられ続けていることになります。
放射線でも同様に、浴びる時間が長くなるほど、被ばく線量は増加し、みんな心配するような不妊やガンになる可能性が高くなるのです。
なので、放射線にかかわるときには、時間を短くが鉄則です。
病院の放射線検査に関して、具体的なことを言えば、不要な放射線検査を行わないことになると思いますが、恐れるあまり必要な検査を避けてしまうのは得策ではありません。
本当に必要かどうか、よく相談するといいでしょう。
遮蔽
放射線防護の3原則の3つ目は遮蔽です!!
これは、今まで一番単純かもしれませんが、業務をする立場から見れば奥深いところでもあります。
遮蔽とは、放射線の発生源と自分の間に、放射線から身を守るための盾を置くことです。
盾を置くことで、放射線は盾に吸収され、私たちの身を守ることができます。
よく、ゲームでも防御すると、ダメージが軽減されますが、まさにあれです!!
また、懐中電灯や日焼けで考えてみましょう。(ネタが少なくてすみません)
懐中電灯からの光が邪魔で照らされたくないときには、
スイッチを切ればいいのですが・・・(今回はナシの方向で)
他には、布や服を頭から被ったり、懐中電灯自体に布を被せたり、電灯と自分の間に壁みたいなものを用意すれば光を届かなくなります。
また、夏の日差しが強い日でも、麦わら帽子を被れば頭皮の日焼け(これはハゲる原因だから気を付けてください)や顔の日焼けを抑えることができますし、長袖シャツを着たり、日焼け止めを塗れば、体の皮膚に届く紫外線をカットして、日焼けを防ぐことができます。
同様に、放射線の場合にも放射線の発生源の周りに壁を置いたり、防護服を着ることで、被爆を抑えることができます。
病院でも、放射線にかかわる業務の場合には、鉛の入ったプロテクターと呼ばれる、防護服を着て、治療や検査にあたっているのです。
患者さんにも、検査に必要ない部位に鉛の入ったエプロンをかけたり、機械で放射線が当たらないように調整することができます。
内部被ばくへの防護方法とは?
最後に身体に取り込んでしまった放射線への防護方法になります。
残念ながら、体内に取り込んだ放射性物質を取り除くことはとても困難です。
そのため、内部被ばくへの最大の防護方法は、放射性物質を体内に取り込まないことと言えます。
では、どうやって体内に入れないようにするのか。
ただその方法、実は、内部被ばくと感染予防の方法はとても似ているのです。
みなさんは風邪や菌のついたモノと接する場合、マスクや手袋をつけるなどの感染への対策を取るかと思います。
これは、放射線を取り込まない方法も同様です。
①放射性物質を吸わないようマスクを着用する。
②放射性物質を口に入れない。
③放射性物質を皮膚につけない。
という3つの方法で、内部被ばくを防護することが可能となります。
部屋の空気が汚染された場合など、集塵機などで空気を清浄するのも効果があり大変有用なのですが、放射性物質を吸着させるためには専用のフィルタが必要なのと、定期的なフィルタ交換が必要なので手間とコストがかかる方法です。
なので、自分の責任で自分を守るという方法は、汚染物質がついたものを食べない、直接手で触らないことが内部被ばく防護で重要となるのです。
それでも、放射線を取り扱い業務を行うものは放射線を日々扱うため、それ以上の防護策を知る必要があります。
それが、内部被ばく防護の5原則です。
この5原則は3D・2Cと呼ばれ覚えられることが多いので以下に紹介します。
①希釈(Dilute)
放射性物質の濃度を希釈し低濃度にすることで、その影響を減らすことができる。
②分散(Disperse)
換気、廃液希釈により、低濃度にする。
③除去(Decontaminate)
汚染を除去すること。線源事態を取り除くこと。
④閉じ込め(Contain)
容器などを使用し拡散を防ぐ。
⑤集中(Concentrate)
線源をバラバラに保管し管理しにくくするのではなく、決まった場所に保管すること。不明などを防ぐ。