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人間ドックで女性におススメするMRI検査

検診や人間ドックと言われると、「めんどくさい」や「費用が高い」などを理由に受けない方が多います。

 

また、人間ドックで何の検査を受けた方がいいのかすらわからないから決断できないと思うかもしれません。

 

でも、ある程度の年齢になったら、定期的に人間ドックを受けた方が良いということは確かです。

 

病気には無症状のものも多く、突然発症すると大事になる病気もあり、その後の生活を大きく変えてしまうかもしれません。

 

早期発見・早期治療とよく言われますが、確かにこれが一番のように思えるので、今回は女性が受けた方がいいなと思われる、人間ドックにおけるMRI検査について調べてみました。

 

乳がん検診なども有名ですが、他にも病気のリスクは多くあるのです。

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受けた方がいいと思われるMRI検査

女性が若い人から絶対に受けた方がいいと思うMRI検査と言えば

  •  脳MRI
  • 骨盤内MRI

の二つです。

 

それぞれなぜか?順番に見ていきたいと思います。

 

これら二つを受けるのが、後々の生活をより安心して過ごしていけるはずです。

 

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脳ドックMRI検査

脳ドックMRI検査は強い磁場をもったの磁石を搭載した装置に入り、「隠れ脳梗塞」や「動脈瘤」など「脳卒中予備軍」を発見する検査です。

 

「脳卒中」は「脳梗塞」、「脳出血」、「くも膜下出血」という3つの病気の総称であり、日本人の死亡原因の第3位になるほど多く、例え助かっても脳に障害が残る可能性がある病気です。

 

「脳卒中」という病気全体で見れば、男性53.3%、女性46.7%と男性のほうが多く、その内訳は、脳梗塞が80%、脳出血が15%弱、くも膜下出血が6.5%になります。

 

全体的には男性のほうが多い病気なのですが

実は、「くも膜下出血」だけに注目すると男性より女性のほうが多く発症すると言われています。

 

そんなデータがあっても、世間的には最も多い脳梗塞の発見や予防に目が行きがちなところがりあり、脳ドックを受ける方も男性のほうが多いのではないでしょうか。

 

しかし、「脳梗塞」や「脳出血」の原因は、高血圧や高脂血症、動脈硬化、糖尿病、肥満といった生活習慣病や喫煙や過度なアルコール摂取が大きな要因を占めており、画像上では判別しにくいものばかりで、生活習慣を見直すことが一番の予防になり、頸動脈や脳動脈の狭窄がなければリスクとして表示されることはありません。

 

それに対して、「くも膜下出血」とは、「脳動脈瘤」という形態的異常が破裂して、起こる病気です。さらに「脳動脈瘤」が大きく脳血管にできていても、無症状のことが多く、破裂して出血してから気づくこともすくなくありません。また、年齢に問わず発症するため、globeのケイコさんが突然発症したように若い人でも注意が必要なのです。

 

この「脳動脈瘤」の発見に一番効果を発揮するのが「脳ドックにおけるMRI検査」なのです。

 

最近のMRI検査は高性能(3テスラMRI)になり、以前に比べて脳血管がより鮮明に描出できるようになり、1mmや2mmといった小さな瘤を発見することも可能です。

 

瘤が小さいうちは治療の必要がありませんが、定期的に検査をして経過を見て、破裂危険性がでてくれば破裂を未然に防ぐこともできるため、自分の状態を知っていても損はないはずです。

 

そうやって、自分の病気のリスクをあらかじめ捉えておくことで、「突然にどうして・・・」という事態を避けることが一番、人生を質を高めることに繋がると思います。

 

くも膜下出血は割合的には低いかもしれませんが、いつ誰が起こしてもおかしくない病気だと思えば、一度脳MRI検査を受けてもいいかもしれません。

骨盤MRI検査

骨盤MRI検査で対象になるのは、子宮や卵巣といった婦人科疾患と言われるものです。
妊娠、出産など重要なイベントを備えている若い方も、閉経後の方もリスクのある領域です。

 

ただ、婦人科ガン検診の受診率が2割程度と未だに低いの現実です。

 

これは、「まだ自分は大丈夫だ」という思いもあるのかもしれませんが、乳がんで年間約1万2000人、子宮頸がんで約2700人以上の方が亡くなっているため他人事ではありません。

危機意識がなく、無症状だと検査を受けなければ、知らないうちに病気を育てている可能性だってあるのです。妊娠時に初めて検診を受けて病気が見つかる話だって少なくないはずです。

 

実際に、病院で働いていると、お腹がパンパンになるほどなのに、なぜここまで大きくなるほど、ほっとかれていたのだろうと疑問に思う機会が多いのです。

 

婦人科検診の多くは婦人科医師による内診、子宮頸部細胞診、経膣超音波検査、コルポスコピー検査といったものが代表的です。実際にのぞいたり、細胞を取って調べる検査です。

 

実際、これらの検査で子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫など発見される病気は多いといえますし、受けて異常がなければ、安心します。

 

ただ、子宮頸がんなど出来る場所によっては上記の検査だけでは発見が難しいことがあります。

その点、骨盤MRI検査は子宮や卵巣を客観的に調べることができ、がんが見つかりにくい場所にあっても見つけることができる検査です。

また、他の検査で見つかった病気もより精確に知ることが出来るので有効です。

 

うるさい音を我慢できれば、寝ているだけで受けられる検査なので、検査時の負担も軽いのが特徴です。

 

様々な角度から観察する検査を受けることで、見落としなく病気を発見することができます。

 

確かに費用は少し高めになるかもしれませんが、婦人科の病気は20代からでも多く、不妊のリスクになることもあります。若いうちから受ける習慣を付けて1~3万円を安心料として支払うのもアリなのではないでしょうか。

 

骨盤MRIで写る婦人科の病気