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放射線治療:線質指標に関する用語解説

今回は、何の変哲もない用語解説をまとめてみました。

 

ほぼ教科書通りのことで、面白みはないので、すみません。

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公称エネルギーとは?

医療用電子加速装置によって、発生させたX線、電子線の表示されたエネルギーのこと。

 

最近のリニアック装置では、一つの装置で数種類の公称エネルギーをもち、多様な照射を行うことに寄与しています。

 

モニタ線量形の値があらかじめ設定された予定値になると照射をとめる積算線量計。

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線質指標とは?

・高エネルギーX線、γ線の線質は、組織ファントム比TPRより算出されます。

 

その式は

TPR₂₀,₁₀=D(100,10×10,20)/D(100,10×10,10)

となります。

 

この式は、線源検出器間距離を100cm、その位置での照射野を10cm×10cmとした場合の水中での20gcm⁻²と10gcm⁻²の深さの水吸収線量の比を表しています。

 

・電子線の線質は、水中での深部吸収線量曲線が最大深吸収線量の50%の値になる深部(吸収線)量半価深R₅₀が用いられます。

深部(吸収線)量半価深

電子線の線質指標に用いられ、水中での深部吸収線量曲線が最大深吸収線量の50%の値になる深さ[gcm⁻²]のこと。

 

SSD100cm、10cm×10cmより大きい照射野で深部電離量半価深から求める。

 

R₅₀>10gcm⁻²では、20cm×20cmより大きい照射野が必要。

 

以下の式で求められます。

R₅₀=1.029I₅₀-0.06 (I₅₀が10gcm⁻²以下)
R₅₀=1.059I₅₀-0.37 (I₅₀が10gcm⁻²以上)

深部電離量半価深

ビーム軸上で水中の深部電離量曲線がその最大値の50%の値になる深さ[gcm⁻²]

 

深部吸収線量半価深の算出に用いられる。