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診療報線技師と臨床検査技師の違いとは?

医療職を目指そうと思っている方はまだ多いのでしょうか?その中で、医師や看護師はヤダと思っている方が次の選択肢にあげるのが、臨床検査技師だったり、診療放射線技師だったりします。

 

もちろん、リハビリ関係の職種を目指すことも多いと思いますが、この二つのどちらかで進学を迷う人も意外と多いのです。

 

そこで今回は、この二つの職種を比較してみたいと思います。

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診療放射線技師の業務とは?

診療放射線技師とは、医師や歯科医師の指示の元、患者さんに放射線を照射して検査する人のことです。

 

具体的には、被ばくがあるなしで検査内容がわかれます。

 

被ばくがある検査として、レントゲン撮影、CT、放射線治療、ラジオアイソトープ(SPECTやPETなど)検査です。さらに、扱える検査の中には放射線被ばくのない検査もあり、MRIや超音波検査、眼底検査も行うことができます。

 

 

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臨床検査技師の業務とは?

臨床検査技師は、医師の指示に従って、患者の血液や尿、便、脳波などを検査する人のことを言います。

 

具体的には、2種類に分けられます。

 

一つは、血液や尿などから細菌やウイルスを調べ、病気の原因を探り出したり、組織片などを取り出して細胞の標本作りを行ったりする検体検査。

 

もう一つは、脳波検査や心電図検査、心音図検査など、生理学的検査(生体検査)があります。最近では、がん細胞の発見を専門とする細胞検査士という職種もあるようです。

 

さらに、臨床検査技師は放射線を患者さんに照射しない検査であれば扱うことも可能です。なので、MRIや超音波検査、眼底検査は行うことができます。

 

実際、超音波検査は臨床検査技師が行っている病院が多いようです。(MRIは診療放射線技師が行うことが多い。)

 

就職先は・・・

辛い現実な話から始めると、現在、診療放射線技師と臨床検査技師の二つの職種は就職難とも言われています。

 

診療放射線技師の場合、20年ほど前までは、人手不足で引く手あまたの状態だったようです。その頃は、給料も良くバイトも豊富と、隠れた高収入の職業だったといえるかもしれません。

 

が、しかし、現在は違います。

 

人手不足だった時代があったためか、診療放射線技師の養成学校(大学や専門学校)が乱立し、1年間に供給される卒業生が急増しました。元々は人手不足とはいえ、一つの病院に看護師ほど必要な人材ではなく、中規模の病院であれ20人いれば多いほうと言われる職種です。そのため、需要に対して供給が多くなったことからいつの間にか就職難となってしまいました。

 

今では、給料も前ほどではありませんし、再就職も困難、バイト数も激減、元々男性が多い職業のため、みんなが定年まで働くため空きが出にくいといった事情です。

 

でも、大学の案内では就職率100%となっているではないか?

 

と、思われるかもしれませんが、「選ばなければ」、「贅沢を言わなければ」といった条件付きになることも少なくありません。

 

実際、大学病院の多くは入職時は、嘱託職員(非正規職員)となるケースが増えてきています。

 

ただ、病院以外に就職する人もいます。

 

もう一つの選択肢として医療機器メーカーというものです。病院より医療機器メーカーのほうが社会人としての素養が求められることが多く、就職することは病院ほど容易ではありません。

 

が、多忙の毎日や出張の日々と引き換えにはなりますが、病院で働くよりは給料も良いと聞きます。

 

一方、臨床検査技師は臨床検査機器の発展が目指しいことを理由に就職先が減少しているようです。

 

今まで、人の手で行っていた検査を機械に任せればできるということが増えてきたことが原因のようです。

 

臨床検査技師の主要な就職先は病院ですが、このような理由からどんどん狭き門になっているようです。診療放射線技師と同様に、就職先が決まっても嘱託職員となることも多いようです。(もちろん、正規職員になれる保証もありません)

 

臨床検査技師の中には、製薬会社や研究機関への就職する方もいます。

 

その場合は大学や大学院程度の高い学歴が求められるため、俗にいう偏差値の高い大学に入学する必要があります。

 

これからも就職には厳しい状況が続くと思われますが、検査センターなどは比較的就職しやすいという話も・・・。

臨床工学技士という道も・・・

ちなみに歴史は浅いですが、コ・メディカルの中には、臨床工学技士という道もあります。

 

臨床工学技士とは、医療機器の取り扱いが主な業務となり、病院内で、生命維持装置の操作、医療機器の保守・点検を行います。

 

もっと具体的な内容となると、一例になりますが、人口呼吸器、人口心肺、血液浄化装置、心臓ペースメーカーなどの操作や管理、調整などを行うようです。

 

臨床工学技士の就職の需要状況には2極化した意見があります。

 

一つは、現在、医療機器の進歩が目覚ましく機器の取り扱いに専門性が高くなるため、就職先は増えるのではないかという意見です。

 

一方は、どの医療機関にも絶対に必要な職種ではないため就職難になるのではないかという意見です。

 

どちらにしろ、臨床工学技士の職場は病院関係が多いため、その需要状況に気を付けたうえで、目指す必要があるようです。

3つの職種が自分には合わないと思うなら・・・

コメディカルであれば、看護師ほど就職先を選ぶことができる職種はないと思われます。

 

実際、看護師は常に人員不足と言われていますので、学校を卒業後の就職先から再就職先に困っている看護師は少ないでしょう。

 

まだまだ女性の職場というイメージは強いですが、男性看護師も増えているので、男性だということを理由に目指さないという考えは古くなっているかもしれません。

 

ただ、看護師の業務内容は汚い・きつい・危険と言われることもあるため、目指すにはそれなりの覚悟が必要となるようです。