医療関係者から見れば、磁力が一番怖いのですが、患者さんにとっては、磁力より検査中に狭く、うるさいのがストレスになるのではないでしょうか?!
そもそもなぜ、受ける側から見ればストレスになるだけのMRI装置は狭い必要があるのでしょうか?
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狭い理由
MRI装置が狭い理由は、装置内の磁場を均一に保つためです。
どういうことか?
MRIは、強い磁石の中に入って検査を行います。それは、強い磁場の中に入っているということです。
実は、この強い磁場の存在の仕方がとても重要なのです。MRI検査で綺麗で診断に有用な画像を撮影するためには、装置内の磁場が強く均一に存在している必要があります。もし、不均一な磁場だと画像の乱れてしまうのです。
まっすぐな紙に絵を描くのと、くしゃくしゃになった紙に絵を描くのでは、出来上がりが明らかに違うようなものです。
しかし、磁場とは磁石から距離が離れるほど、弱く不均一になっていきます。なので、MRI装置内をできるだけ狭くして、磁場の均一性を保ちやすくして、診断に有用な画像を作りだしているのです。
狭いところが苦手な人は、苦痛の何物でもない検査ですが、頼めば睡眠薬を処方してくれるから医師に相談してみるといいでしょう。
ただ、回復するまで病院で待機することになるので、拘束時間は増えることになります。
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うるさい理由
なぜ、MRI検査中は音がうるさいのか?
そんな疑問を覚えたこともあるのではないでしょうか?難しく考えると、原理的な話になってしまうので省きますが、
一言でいうなら、【MRI装置内の磁石が震えているから】とういことになります。
MRI検査は磁場を人の体に照射して、検査をします。この磁場を発するときに、磁石がどうしても揺れてしまうのです。その揺れが、大きな音になってしまっていることになります。金属の板でも、本でも降ったり、揺らしたりすると、「べにゃん、べにゃん」と音がしますよね。
あんな感じです。
広く静かな装置はないの?
音は我慢できても、狭いところは我慢できない!!
そんな方も多いのではないでしょうか?そういう要望が多いためか、今までより少しだけ広い装置も登場しているのです。それが、下の装置です。
・TOSHIBA社製
・GE
どの装置も、装置内の広さを売りにしています。東芝社製はOpen Boreといってなんと、71㎝と今までにないくらい広い装置を作っています。GEも撮像テーブルの幅が56cmもあり、どちらの装置も広くなっているそうです。
さらにGEの装置は、検査中の音の静かさも売りにしています。HPの言葉を借りると・・・
SILENT SCANは、世界で初めて*1音のしない*2MRI検査を可能とした画期的なMR技術です。
発生する騒音をいかに小さく抑えるかという従来の「静音化」技術とは異なり、
検査環境音に対してわずか3dB以下の音量で撮像を可能とします。
だそうです。
いずれにしろ、他の検査機器に比べて、狭いことは変わりないので、体重が200kgを超えるような人は、MRI装置を受けるのは、物理的に難しくなってしまうようです。