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TMN分類のまとめとは?

TMN分類のまとめとは?

癌の進行度TMN分類という国際的な基準が定められています。

 

これは、『癌がどの程度大きいのか』、『周辺のリンパ節には転移しているか』、『遠隔臓器への転移はあるか』というの3つの要素で決められています。

 

今回は放射線画像とは、関係はありませんが、知っておいて損はないことなので、まとめておきたいと思います。

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TMN分類とは?

TMN分類は、身体の28部位の悪性腫瘍について、「T(tumor):原発腫瘍の進展度」、「N(node):所属リンパ節(特定の部位では遠位リンパ節)転移の拡がり」、「M(metastasis):遠隔転移の有無」の3つの因子で腫瘍の進展を表現したものです。

 

臓器によって、事細かに決まっているものなので、総論的にいうと以下のようになります。

・T分類 原発腫瘍

TX:原発腫瘍の有無が判定できない

T0:腫瘍なし

T1~T4:腫瘍の大きさ、浸潤の程度により、各臓器別に分類

 

・N分類 リンパ節転移

NX:リンパ節転移の有無が判定できない

N0:リンパ節転移なし

N1~N4:リンパ節転移の程度により、各臓器別に分類

・M分類 遠隔転移

MX:遠隔転移の有無が判定できない

M0:遠隔転移なし

M1:遠隔転移あり

遠隔転移だけは、その有無だけを表現します。

 

 

そして、TMN分類をもとに、腫瘍の進行度と広がりの程度を一度に表すことが出来るように作られたのが、ステージ分類になります。

 

ステージ分類は第1期~第4期に分類され、治療の決定や予後判定に重要な指標となるのです。

 

後は、代表的な臓器のTMN分類を紹介したいと思います。

といっても、遠隔転移にあたるM分類は、有り無しの0か1しかないので割愛します。

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肺がんのTMN分類

・T分類

TX:原発腫瘍の存在が判定できない,あるいは,喀痰ま     たは気管支洗浄液細胞診でのみ陽性で画像診断や気管支鏡では観察できない

 

T0:原発腫瘍を認めない

 

Tis:上皮内癌(carcinoma in situ)

 

T1:腫瘍最大径30mm以下、肺か臓側胸膜に覆われている、葉気管支より中枢への浸潤が気管支鏡上なし(すなわち主気管支に及んでいない)

 ・T1a:腫瘍最大径20mm以下

 ・T1b:腫瘍最大径20mmより大きくて30mm以下

 

T2:腫瘍最大径30 mmより大きくて70 mm以下、

 ・T2a:腫瘍最大径30mmより大きくて50mm以下

 ・T2b:腫瘍最大径50mmより大きくて70mm以下

 

T3:最大径70 mmより大きい腫瘍

 

横隔膜、胸壁、横隔膜、横隔神経、縦隔胸膜、壁側心膜のいずれかに直接浸潤

分岐部より2 cm未満の主気管支に及ぶが分岐部には及ばない

一側肺に及ぶ無気肺や閉塞性肺炎

 

T4:大きさを問わず縦隔,心,大血管,気管,反回神経,食道,椎体,気管分岐部への浸潤,あるいは同側の異なった肺葉内の腫瘍結節

 

・N分類

NX:所属リンパ節評価不能

N0:所属リンパ節転移なし

N1:同側の気管支周囲かつ/または同側肺門,肺内リンパ節への転移で原発腫瘍の直接浸潤を含める

N2:同側縦隔かつ/または気管分岐部リンパ節への転移

N3:対側縦隔,対側肺門,同側あるいは対側の前斜角筋,鎖骨上リンパ節への転移

乳がんのTMN分類

・T分類

T0:原発巣が視触診、画像診断(マンモグラフィや超音波)でも確認できないもの

 

T1:大きさ(画像診断を併用して判定する)が2cm以下のもの

 

T2:大きさが2.1cm~5cmのもの

 

T3:大きさが5cmを超えるもの

 

T4:大きさに関係なく皮膚に顔を出したもの。炎症性乳癌

・N分類

N0:転移を認めないもの

 

N1:腋のリンパ節(腋窩リンパ節)に転移を疑うもの

 

N2:腋のリンパ節に固定されたリンパ節転移を疑うもの

 

N3:からだの正中に近いところにあるリンパ節(胸骨傍リンパ節、鎖骨の上のリンパ節)に転移が疑われるもの

胃がんのTMN分類

・T分類

T0:腫瘍が認められない

 

T1a:癌の浸潤が粘膜(M)にとどまるもの

T1b:粘膜下組織(SM)にとどまるもの

 

T2:癌の浸潤が粘膜下組織を越えているが、固有筋層(MP)または漿膜下組織(SS)にとどまるもの

 

T3:癌の浸潤が漿膜下組織を越えて漿膜に接しているか、またはこれを破って遊離腹腔に露出しているもの(SE)

 

T4:癌の浸潤が直接他臓器まで及ぶもの(SI)

T4a:隣接する臓器・組織に達している

T4b:胃の表面に出たうえ、他の臓器にもがんが続いている

 

・N分類

N0:リンパ節転移を認めない

N1:転移リンパ節が1~2個

N2:転移リンパ節が3~6個

N3:転移リンパ節が7個以上

肝臓がんのTMN分類

・T分類

TX:原発腫瘍の評価不能

 

T0:原発腫瘍を認めない

 

T1:単発で脈管浸潤のない腫瘍

 

T2:単発で脈管浸潤を伴う腫瘍、 あるいは 多発性で最大径が5cm以下の腫瘍

 

T3:最大径が5cmをこえる多発腫瘍、 あるいは 門脈または肝静脈の大分枝に浸潤した腫瘍
・T3a:多発性で最大径が5cmをこえる腫瘍
・T3b:門脈または肝静脈の大分枝に浸潤した腫瘍

 

T4: 胆嚢以外の隣接臓器に直接浸潤する腫瘍、 あるいは 肝癌破裂を起こした腫瘍

 

・N分類

NX:所属リンパ節の評価が不可能

N0:所属リンパ節に転移を認めない

N1:所属リンパ節転移あり

腎臓がんのTMN分類

・T分類

TX:原発腫瘍が評価できない

 

T0:原発腫瘍がない

 

T1:7cm以下で腎臓にとどまる
T1a:4cm以下
T1b:4cmを超えるが7cm以下

 

T2:7cmを超え、腎臓にとどまる
T2a:7cmを超えるが10cm以下
T2b:10cmを超え、腎臓にとどまる

 

T3:腎静脈または腎周囲組織に進展するが、同側の副腎への進展がなく、骨筋膜を超えない
T3a:肉眼的に腎静脈に進展する、または腎周囲組織に広がるが、骨筋膜を超えない
T3b:肉眼的に横隔膜下の大静脈内に進展
T3c:肉眼的に横隔膜下の大静脈内に進展、または大静脈壁に広がる

 

T4:骨筋膜を超えて広がる(同側副腎への広がりを含む)

・N分類

NX:所属リンパ節転移が評価できない

N0:所属リンパ節転移がない

N1:1個の所属リンパ節転移

N2:2個以上の所属リンパ節転移

大腸がんのTMN分類

・T分類

TX:原発腫瘍の評価が不可能

T0:原発腫瘍を認めない
Tis(M)上皮内癌:上皮内腫瘍または粘膜固有層に浸潤
T1(SM):粘膜下層に浸潤する腫瘍

 

T2(MP):固有筋層に浸潤する腫瘍

 

T3(SS,A):固有筋層を越え,漿膜下層または腹膜被覆のない傍結腸あるいは傍直腸組織に浸潤する腫瘍(A)

 

T4:直接他臓器または他組織に浸潤する腫瘍,および/または臓側腹膜を貫通する腫瘍
T4a(SE):臓側腹膜を貫通する腫瘍
T4b(SI,AI):直接他臓器または他組織に浸潤する腫瘍

 

・N分類

NX:所属リンパ節転移の評価が不可能

N0:所属リンパ節転移なし

 

N1a:1-3個の所属リンパ節転移 1個の所属リンパ節転移
N1b:2-3個の所属リンパ節転移
N1c:所属リンパ節転移を除く結腸周囲または直腸周囲の脂肪組織内の播種結節

 

N2:4個以上の所属リンパ節転移
N2a:4-6個の所属リンパ節転移
N2b:7個以上の所属リンパ節転移

らどちゅー

放射線に携わるお仕事をさせてもらっています。 経済情報を読んだり、読書が趣味と、 まぁインドア派の典型です。 そんなんで、毎日助けてもらっています。

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