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放射線検査とそれに関するノートと参考ブログ

CT値とは?その単位は?

CT値とは?その単位は?

CT値とはCT画像にだけ使用される特有の値のことで、脂肪量の測定や血管の石灰化など、診断の指標に使われることもあります。

 

CT画像を理解するには、欠かせない存在です。

 

そこで、今回はCT値についてまとめてみたいと思いますす。

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そもそもCT値とは?

そもそもCT値とはなんなのか?

 

一言で言うならば、CT値とは、

水を基準とした、相対値のことです!!

 

こういっても、わかりにくいと思いますので、具体的なものを例に挙げたいと思います。

 

ぼくが小学生のころ、学校でもらう表紙にあゆみと書かれた、成績表は、途中から絶対評価から相対評価に変わりました。相対評価とは、科目ごとに基準となる人が決められ、その人より成績が良ければ、高評価になるというものです。

 

つくづく、人は比較するのが好きだなと思うような評価法です。(これ以上は、横道に逸れそうなのでここでやめておきます。)

 

CT画像の場合では、水のX線吸収係数(X線の吸収しやすさ)を基準にCT値を0とし、水よりX線吸収係数の高い組織はCT値が大きく、X線吸収係数の低い組織はCT値が小さくなるといったように表現されます。

 

そのため、CT装置では、水を撮影したときの画像がとても重要となります。

 

全ての組織が、水を基準として表現されるため、水のCT値が崩れてしまっていると、他の組織のCT値まで、崩れてしまうことになるからです。

 

チューニングがされていないギターなど楽器で演奏しても、きちんとした音楽が流れないのと同じです。

 

そういう意味では、定期的な水ファントム撮影によるチェックがCT値のチェックが必要となるのです。

CT値を求める式は?

言葉でイメージ理解することは大事ですが、式でも理解できるともっと素晴らしいです。

 

CT値を求める式をご紹介しましょう。

 

CT値は水のX線吸収係数を基準に、他の組織のX線吸収係数の相対評価です。

そのため、式はその相対値を求めるためのものになっています。

CT値

μ組織:組織のX線吸収係数(線減弱係数)

μ水 :水のX線吸収係数

 

となります。

ちなみに、CT値とは、組織の密度が高くなるほどX線吸収が高くなることからその値が大きくなることも知られています。(上の式を質量減弱係数に置き換えて計算するとそのようになります。)

CT値の単位とは?

どんな数値にも、単位が存在するように、CT値にも単位が存在します。

 

それが、HU(hounsfield unit)、ハンスフィールドユニットと呼びます。

 

実用的なCT装置の最初の開発者であり、CT値の提案者でもあるハンスフィールドさんからちなんでつけられたそうです。

ph_density005_1

 

今あるものって、そういうのが多いですね。

キャリブレーションとは?

CT値とは、最初から装置が勝手に認識しているのではなく、使用者が教えてあげる必要があります。

 

その行為をキャリブレーションといいます。

 

キャリブレーションでは、CT装置で水を撮影し、「これが水だよ。これから、こんな濃度で表現してね」という認識をさせる作業のことをいいます。

 

ただ常に水のCT値を測定し基準を認識させるのは意外と大変な作業となります。

 

そこで、実はCT値には水以外にも基準となる物質が設定されているのです。

 

それが、空気です。今まで水を基準に相対的にCT値を定めているといいましたが、空気もCTでは決まった値の一つとなっており、-1000HUとされています。

 

そのため、CT装置のガントリー内になにもない状態を撮影し、「これが空気だよ。」と認識させることで、簡易的にCT値の調整を行うことができるのです。

 

 

この空気でキャリブレーションを行うことを、エアーキャリブレーション(Air calibulation)と言い、水のCT値が0HU,空気が-1000HUと正確に設定するために、毎朝のキャリブレーションが推奨されています。

 

キャリブレーションとは、正確な診断を行うため、良質な検査を行うために欠かせない作業といえるのです。

代表的なCT値

水の0HU、空気の-1000HUは絶対です!!

 

が、それ以外にも、一般的に各臓器ごとにCT値がこれくらいだろうという基準がありますので紹介いたします。

出典:www.ekouhou.net
出典:www.ekouhou.net
出典:www.ct-tekijyuku.net
出典:www.ct-tekijyuku.net

 

CT値はこんなことに使われる

あるCT値を基準として、脂肪量や冠動脈の石灰化の程度を測定する検査が行われることがあります。

 

特に、人間ドックで行われることが多いでしょう。

 

その検査名は

 

・脂肪量測定CT

お腹の脂肪量を測定し、メタボリックシンドロームの診断の目安になっています。
脂肪量を測定するときに、使われるのがCT値で、代表的なのは-30~-190HUというCT値を脂肪のしきい値としているようです。

005_ph04

 

・カルシウムスコアリング

動脈に石灰化が起こると、狭窄や梗塞が起こりやすいと言われており、その診断に使われる検査。
石灰化かどうか判断するのに、CT値が使われています。

出典:www.seijinkai.or.jp
出典:www.seijinkai.or.jp

 

その他にも、肺の疾患の評価など、様々な診断指標に使われ始めています。

CT値の危険!!

ここまでの話だと、CT値は組織ごと決まった値のように感じますが、それは違います。

 

CT値はあくまで、水との相対値で、X線吸収係数によって決まります。

 

そのため、同じX線吸収係数のものは同じCT値で画像上に表現されることになるのです。

 

例えば、上の画像のように血管についた石灰化と背骨のような骨は同じようなCT値を示しますし、肝臓や腎臓などの臓器内に臓器そのもののCT値と同じようなCT値を示す病気ができても診断がつきにくいことになるのです。

 

この対策に、造影剤を使って検査をすることや二種類のX線エネルギーを使用した撮影、デュアルエナジー法が行われることがあります。

らどちゅー

放射線に携わるお仕事をさせてもらっています。 経済情報を読んだり、読書が趣味と、 まぁインドア派の典型です。 そんなんで、毎日助けてもらっています。

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